今日は、どういう風の吹きまわしでしょうか、 パソコンの整理整頓を思いつき、 やり始めるとすぐに、 ずいぶん以前に書いた 「漢字昔ばなし」の原稿が出てきました。 読み返しているうちに、 「うーん、なるほど、なるほど」 とひとり悦にいっています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 漢字昔ばなし 「時」の巻一 むかしむかし、 阿波の国南端(南のはし)の浜辺に、 小さな村があり、そこにれいという十歳…
「亜衣さん、左の朝日岳をよく見てご覧、 ちょうど中腹あたりに、 ≪今≫という漢字に見える雪形があるだろう。 右の毛勝山には、 ≪心≫という雪形が。わかるかな」 「お爺ちゃん、わかるよ。 朝日岳の≪今≫も 毛勝山の≪心≫も、よくわかるよ」 「朝日岳の≪今≫の下に、 毛勝山の≪心≫を書くとどんな漢字になるかもわかるな」 「はい、≪念≫です」 「そうだよな、亜衣さん。 ≪念≫という漢字は…
「永くお世話になってしまったが、 わしは明朝、加賀の国へ向けて旅立つので、 皆さんからいただいた米と銀を受け取って欲しい」 と言うのです。 袖も亜衣も、 「そんなにたくさん、いただくわけにはいかない」 と断ったのですが、 老人が熱心に言ってくれるので、 お米と銀を半分だけいただくことにしました。 あくる日、老人は母犬と子犬一頭を連れて旅立って行きました。 最後の一頭は、≪念≫という名前を…
昨夜、早くから寝てしまったせいか、 今朝は、2時半に目が覚めてしまった。 せっかくの早起きだから、 パソコンに保存していた文書の整理を始めた。 出てくる出てくる。 すでに不要になった文書の数々が。 忘れていたが、 ずいぶん以前に書いたものも出てきた。 お手すきの時、 読んでみてくださいますか? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 武蔵爺の「漢字昔ばなし」 『念』の巻 むかし、むか…