【朝はにゅう麺 昼は鰺の開きを煮付ける 梅干しを入れて 大振りのバナナを半分 白菜と和布の味噌汁】 大枯野とぶ一枚の新聞紙 吉田登子 雲早し枯野過りて行くときは 稲畑汀子 たたずめば頬白の鳴く枯野なり 阿部ひろし 枯野きて風に急かされ急ぎをり 木下栄子 枯野見る雲垂れ込めて灰色よ アロマ コーヒーがうまし枯野を…
落葉径落葉踏む音あるばかり 林日圓 枝折戸の内なる落葉明りかな 小島みつ代 落ち葉して辺り麗し公園よ アロマ 画布に舞ふ落葉たちまち印象派 細井才司 町内に落葉を掃かぬ家一軒 塩田博久 落葉焚く煙は風の意のままに 東亜未 落葉して甍あざやか永平寺 早崎泰江 落葉しきり屋台は湯気を上げてをり 伊藤奈津 夕暮れの落ち…