絵の如き枯野の風景印象派



 【朝はにゅう麺

 昼は鰺の開きを煮付ける 梅干しを入れて

 大振りのバナナを半分  白菜と和布の味噌汁】


 大枯野とぶ一枚の新聞紙 吉田登子

 雲早し枯野過りて行くときは 稲畑汀子

 たたずめば頬白の鳴く枯野なり  阿部ひろし

 枯野きて風に急かされ急ぎをり  木下栄子

 枯野見る雲垂れ込めて灰色よ  アロマ

 コーヒーがうまし枯野をとほく来て  長沼紫紅
 
 一人行く枯野の色に埋もれて  アロマ

 枯野には風の素通りてふことも  稲畑汀子

 暮れ泥む枯野の景に惹かれつつ