被害者とばかり思っていたのが 自分も加害者だったとわかったことが、 自分に嫌な態度を取る人のことを いつまでも気に病むという苦悩から 抜け出すきっかけだった。 一つの事をいつまでも考えている 気に病んでいる状況というのは 執着ということだ。 執着には自分にとって好ましいものと そうでないものがある。 趣味に打ち込むなどというのは 好ましい執着にあたるだろう。 いっぽう 自分に嫌な態度を…
ダンマパダ(法句経)にあることば、 「恨みは恨みによって鎮まらない、恨みを捨ててこそ鎮まる」について考察をめぐらすことが多い。 過去にあった不当な非難や批判、あるいは仕打ち。これらはいつまでもわれわれの心に残り、忘れることはできない。 しかしブッダは恨みを捨てることによりそれは鎮まるという。 はたして恨みというものは捨てることが可能なのだろうか。捨てる決心をすることで、そこから離れることが可…
「人を呪わば穴二つ」とは? 他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になる。 人を陥れようとすれば自分にも悪いことが起こるというたとえです。 平安時代に活躍した陰陽師が、敵を呪い殺そうとする時、呪い返しの術に遭って、 自分も死ぬ事を覚悟し、自分と敵の2つ分の墓穴を掘って置いた事から出来た諺です。 他人を貶め(おとしめ)ようとする時は、共倒れの覚悟が…