「神仏習合」の日記一覧

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神仏習合を普及させた弘法大師・空海の足跡を訪ねて

弘法大師・空海さんが開いた高野山は密教仏教の聖地と云われていますが実は神社の土地を借りて開いたというのをご存じでしょうか。それを確認に行ってきました。 まずは高野山辺りを神域としていた丹生都比賣神社(にうつひめじんじゃ)に。ここは紀伊国一之宮で勿論式内社(名神大社)です。世界遺産で国宝、重文を持ち合わせています。 高野山の山麓の山里に其の神社が鎮座しています。 初めての訪れずれましたが…

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紫香楽宮の遺した神仏習合史の1ピース(MIHO MUSEUM企画展「紫香楽宮と甲賀の神仏」その2)

昨年東博『平安の秘仏』展で話題になった櫟野寺をはじめ、甲賀市は滋賀県で2番目に重要文化財の仏像が多い地域なのだそうです。 ところが、今回の展示では、仏像の半分以上が甲賀市以外のものでした。 チラシのメインを飾った「金銅誕生釈迦仏立像」は東大寺像に勝るとも劣らない傑作ですが、湖南市の善水寺蔵です。 図録の表紙の「毘沙門天立像」も栗東市の金勝寺のものです。 その他、平安時代の神像も多数展示されてい…

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有楽町散歩 ー奈良学講座「神仏習合」を聴きにー

「さんげ さんげ ろっこんしょうじょう」 開講と同時に何処からともなく野太い男性たちの声が聞こえてくる。 有楽町のよみうりホールで開催された「奈良学文化講座」のテーマは「神と仏の習合」。 宗教学者、殊に密教、原始神道の研究を続ける正木 晃先生と奈良女子大で文化人類学、民族考古学の教鞭をとる傍ら東大寺二月堂のお水取りの行事に詳しい武藤康弘先生のお二人が講師。 先ず正木先生が登壇。「修験道の聖地 …

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「まじり合う神と仏」講演会(2018-2-2)の感想

 昨日、有楽町のよみうりホールで、講演会があり、興味深い話を聞いてきました。以下は、その要点と私の感想です。 1、講師の正木 晃さんは、「修験道の聖地 奈良・吉野 まじり合う神と仏」と題し、修験道が、今日、再び注目されつつある状況をその歴史に遡って話してくれました。  1番強く印象に残ったのは、キリスト教、イスラム教などの一神教の自然観と日本などの多神教の自然観との違いでした。 ・一神教では…