メレンゲ角立つ午後の霞かな
咲き満ちてしだれ桜の寡黙かな 武井玲子 春霞海も野山もぬりつぶし 赤塚篤子 夕霞瀬音の中の峡の宿 金田和代 夕霞茅葺き朧花の里 アロマ 対岸のビルは霞に沈みをり 佐藤喜仙 霞へと流れ込みたる煙かな 高橋将夫 春霞眠る赤子の宮参り 四條進 東京のまッたゞなかの霞かな 久保田万太郎 風渡る近江の湖の春霞 岡尚 河童出て来さうな…
咲き満ちてしだれ桜の寡黙かな 武井玲子 春霞海も野山もぬりつぶし 赤塚篤子 夕霞瀬音の中の峡の宿 金田和代 夕霞茅葺き朧花の里 アロマ 対岸のビルは霞に沈みをり 佐藤喜仙 霞へと流れ込みたる煙かな 高橋将夫 春霞眠る赤子の宮参り 四條進 東京のまッたゞなかの霞かな 久保田万太郎 風渡る近江の湖の春霞 岡尚 河童出て来さうな…
少年に空とぶ夢や春の山 大串 章 師弟共に若かりし夢春暁に 野中英照 御昼まで忘れずにゐる春の夢 桑原三郎 晝夜 以後 吸ひなづむ霞か雲か春の夢 三橋敏雄 吾妹子を夢みる春の夜となりね 夏目漱石 明治三十四年 地卵に目鼻を入れし春の夢 嶋田麻紀 声あげて夢の師とあふ春霰 加藤楸邨 夜半の春するりするりと夢をぬぐ 川田由美子 夢さめてさめたる夢は…