しぐるるや夕焼たばしる河口港 角川源義 ある眼り出羽の浮雲夕焼けて 山口誓子 夕焼の公園子等まっかっか アロマ どこを開いても夕焼色の本 今瀬剛一 今焚ける紅葉のいろの夕焼雲 根岸善雄 一人出て粟刈る里や夕焼す 夏目漱石 木の間越仄か夕焼二階から アロマ 人参の村は地中も夕焼けし 大串章 マロニエや夕焼ながき旧市街 雨滴集 星野麥丘人 シ…
いのち微かに振れば音して落花生 正木志司子 いのち透けうすばかげろふ透けにけり 後藤比奈夫 いのち美し卒寿の母へ牡丹の芽 高岡すみ子 いのち透く白魚に箸ためらひつ 村上光子 卒寿過ぎゆるゆると影透けて アロマ いのち綱たらむと弥陀の糸桜 林昌華 種袋切つていのちを与へけり 石川文子 秋袷銀座にいのち預けたり 鈴木真砂女 都鳥 陶工のいのち涼し…