「道元禅師」の日記一覧

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闘病日記(8)

前の日記の内容から、今回の病に罹ったことに、 自分が思い悩み苦しんでいるのだろうと、誤解を与えて しまったかもしれないと申し訳なく思う。 じっさいは、それとはかなり離れた状態にいるのが、 本当のところ。 思い詰めることをテーマに書けば、そのように聞こえてしまうのは、 当然だったかもしれない。 精密検査を経て、主治医の先生から食道がんの宣告を受け、 傍で聞いていた妻はかなり動揺した様子だった。 …

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道元禅師の心ー正法眼蔵

 道元禅師は曹洞宗の開祖です。 日本における仏教には各宗派というものがあって、釈迦仏法から派生した仏教は、唐に渡った日本人のお坊さんが帰国してから、その教えが微妙に違って来たという歴史がありますね。  最澄(伝教大師)や空海(弘法大師)の密教系、道元(承陽大師)、栄西(千光国師)の禅系、法然(円光大師)や親鸞(見真大師)の浄土系、日蓮(立正大師)の日蓮系、その他に檀家を持たない、つまりお葬式を…

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「仏」は尊いものだけではない

(自分の学びです***) 「仏」とか「仏性」という言葉の意味を ふつう私たちは 「きれいなもの、すばらしいもの、尊いもの」 と捉えているが、 本当の意味はそうではないと 「一切衆生悉有仏性」ということばの意味を通して 余語酔眼老師は説明する。 「一切衆生悉有仏性」という言葉が 「涅槃経」というお経にあるのだが、 道元禅師は「悉有仏性」のところを 「悉く仏性なり」と読んだという。 ふつう常識…

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そこに仏が現れている

若き道元は 日本での修行では悟ることができないと、 宋へ渡って修行する。 外国に行った僧は お経や経典を持ち帰るのが普通だったのに、 4年後帰国した師は何も持ち帰らなかった。 そして 詰め寄る僧たちに言い放ったことばが 「眼横鼻直」だ。 「眼は横に、鼻はたてについている」 ことがわかった、 本当にわかったのだ‼ これが道元の悟りだった。 そこから只管打座や典座が生まれる。 眼は横…

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優劣をつけていたが

どうやら大きな思い違いをしていたようだ。 悟りとか仏法の享受は一つであって、 その途上のどれくらいの所にいるかで 優劣があると思っていた。 しかしそうではなかった。 ある人の指摘にヒントをいただいて、 凝り固まったものの見方に風穴があいたのだが、 昨日から道元禅師について調べたくて ネットを見ていてある本を見つけた。 ネルケ無法さんの「道元を逆輸入する」(キンドル版) これを読んで 私…

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眼は横に、鼻はたてについていることが、 ほんとうにわかった

松原泰道さんの「禅語百選」の冒頭には 道元禅師のことが書かれてある。 道元が中国から禅を学んで帰国したとき、 インタビューに答えた第一言が 「眼は横に、鼻はたてについていることが、 ほんとうにわかった。だから空手でもどってきた」 だった。 「眼は横に、鼻はたてについていること」は 当たり前のことではないか。 この境地のどこが素晴らしいのか。 これを聞いた当時の人々は 笑いこけたことでしょうと…