離陸する吾子とオランダ・ベルギーへ
野遊びや飛行機とべば手を叩く 龍胆 長谷川かな女 冬来たる飛行機雲の彼方より 幸田昌子 笹鳴や飛行機雲の交叉して 毛塚うめ 柚子の実に飛行機雲のあたらしき 石田郷子 飛行機で桜前線迎へに行く 品川鈴子 飛行機の遅々と飛びゐる麦の秋 京極杞陽 飛行機前傾湾の向こうに山見えて アロマ 鏡餅かざり国際線ロビー 佃 怜恵…
野遊びや飛行機とべば手を叩く 龍胆 長谷川かな女 冬来たる飛行機雲の彼方より 幸田昌子 笹鳴や飛行機雲の交叉して 毛塚うめ 柚子の実に飛行機雲のあたらしき 石田郷子 飛行機で桜前線迎へに行く 品川鈴子 飛行機の遅々と飛びゐる麦の秋 京極杞陽 飛行機前傾湾の向こうに山見えて アロマ 鏡餅かざり国際線ロビー 佃 怜恵…
初冬の音ともならず嵯峨の雨 石塚友二 初冬の粟殻積むや櫨のもと 西島麦南 人音 初冬の朝の音色のゆかしくて アロマ 初冬や吉田の里に移り住み 山田三子 初冬や少し熱しと野天風呂 高橋淡路女 梶の葉 初冬や渋谷の人出よそよそし 湯川雅 初冬の夕暮れ茜白泥む アロマ 山よりも低く初冬の虹立ちて 阿部静江 飛行雲ほうけ流るる初冬かな 三好 菊枝 …
菊咲くや舟漕いで童子酒買ひに 菊 正岡子規 菊咲くや草の庵の大硯 菊 正岡子規 菊咲けりいのち僅かに傾けて 松下金鹿 菊咲けりふるさと人は老いてやさし 福田蓼汀 山火 菊咲けり吾が終の家建つると娘 小松崎爽青 菊咲けり悪路つゞきの家々に 右城暮石 声と声 菊咲けり故郷に帰らんかと思ふ 福田蓼汀 山火 菊咲けり産月の腹さすりをり 岸田稚魚…