「詩」の日記一覧

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埒が明かない

この頃考えさせられる 死んだ方がよいのか 生きていた方がよいのか 若くして亡くなった親友 己の体の衰え これらが死への考えを加速する 死んだら何も残らないと 全て終わりだと 何となく分かってはいるけど それに反して 暗に生きようと促す 家族や知人などは 生きていればこそ 楽しいことにも出会えると いくら考えても埒が明かない 死生のことは 無理もない…

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この情熱

もはやない かつてのような 激しく燃える情熱は 残念ながら それに代わって 今はチロチロ燃える情熱 消えそうでいて消えない この情熱のありようは いたって物静かで穏やか それでいて 決めたことは 決してなおざりにしたり 諦めたりはしない 死ぬまで続くであろう この情熱は 私の生きる糧 そして生き甲斐の基 じれったくなるほど 日々の歩みは遅いけど…

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人間の脳

職場で起きた 仕事上の失敗 人間関係のトラブルなど 当時あなたは 悩んだり 苦しんだりしたこともあった どうにもならなくて 今では忘れている 当時のことはすっかり 何事もなかったかのように それに反して 楽しかったことは 思い出として残っている いつまでも 人間の脳は持っている 生き延びるための術を 不必要なことは忘れ 必要なことは記憶するという…

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そこに居てほしい

見えるものは なんだろう・・ 見えないものは なにかなあ・・ 君が 見つけたものを 教えて欲しい 僕が 見つけたものは この手で 君に伝えるから・・ だから 傍に居て欲しい ずっと ずっと・・・ 君が見つけたものが 僕の この手に 重なりあい 言葉が 消える …

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人間の能力

さまざまな分野で 活躍している いろいろな人が 学力だけでは計り知れない 能力を発揮して 一線を退いたあなたも 今度は平凡な日常生活の中にも いろいろなものを見い出し 日々楽しんでいるはず 今まで見えなかったもの 感じられなかったものなど 新たな能力に驚きながら 人は幾つになっても 生活環境が変わっても さして困ることはない その時その場に応じた 能力を身…

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曇天

 今日の午前中は久々の曇り空だった。それで何気なく中学か高校の頃、国語の教科書で覚えた中原中也の詩を思い出した。よく意味は分からないが、言葉の調べが美しい。   曇天  ある朝 僕は空の中に、黒い旗がはためくを見た。  はたはた それは はためいてゐたが、  音はきこえぬ 高きがゆゑに。  手繰り下ろさうと僕はしたが、綱もなければそれも叶(かな)はず、  旗は はたは…