「竜の玉」の日記一覧

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龍の玉ラピスラズリの色なして

 緋寒桜世界遺産の磴続く 小笠原妙子  塀越しの緋寒桜や寺の町 長濱順子    沖縄に見る緋寒桜や冬の旅  アロマ  大室山緋寒桜の灯を点す 吉永すみれ    ルノアール好みの女冬至の湯 三橋早苗  朝風呂に入り冬至の日と気付く 後藤立夫  じんわりとこれもしあはせ冬至風呂 杉本綾  平成の四半世紀や冬至風呂  荒木甫  香りごと太き湯気立つ冬…

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10月26日 火 薩摩よみうり俳句

10月26日 火 俳句 俳句  渕脇 護 選 耳たぶにピアスの穴や秋深し   霧島 神崎 義史 (評)季語は「秋深し」。現代社会の若者の現象を鋭く捉えた作品。俳句に「耳飾り」はよく登場する。耳飾りのない「穴」だけを見ると、何となく寂しい。この句のように「事実」を述べ、「季語」を配置すれば、二句一章俳句は完成し、読者を深い詩情へ導く。 寂寥に耐へて故山の柿実る      霧島 秋野 三歩 秋さ…

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薩摩よみうり俳句2月23日

2月23日(火)薩摩よみうり文芸 俳句        淵脇 護 選 大寒を座り直して迎へけり      霧島 水町志津子 (評)「大寒」が季語で冬。今年は1月290日。この日から立春の2月3日までは、最も寒い時期。作者は高経年者だが、「座り直す」ことでこの極寒を迎え撃つ覚悟のよう。 毅然とした姿態で、大人の風格をたたえた句。 口寄せて唄ふ少女の桜貝       霧島 秋野 三歩 木の芽立つ一…

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レモネード爽やか青葉のバースデー

 春の雪たわわに妻の誕生日  日野草城  春蘭の花をコップに誕生日  細見綾子  新涼の燭ゆれあうて誕生日  飯田蛇笏 春蘭  蝉しぐれ子の誕生日なりしかな  安住敦  誕生日桜湯すこし濃ゆけれど  後藤比奈夫  誕生日冷やした西瓜をたっぷりと アロマ  誕生日眠れぬ貝が音を立つ  西東三鬼  誕生日木犀の香をもたらせり  細見綾子  誕生日赤い財布を吾子にやる  アロマ  冬…