春疾風 桜の開花午後となる
弥生期過ぎたり一望の野の春疾風 金子兜太 ネクタイの端が顔打つ春疾風 米澤吾亦紅 春嵐テレビに傘翻る アロマ ひとつ塔ふたつに見ゆる春あらし 和田悟朗 大阪の土を巻きあげ春疾風 宇多喜代子 春嵐アフリカよりの砂嵐 高木晴子 樹々密に陽を梳り春疾風 桂信子 玻璃しばしかがやき震ふ春疾風 桂 信子 裏漉しの杓文字のゆきき春嵐 石川桂郎 …
弥生期過ぎたり一望の野の春疾風 金子兜太 ネクタイの端が顔打つ春疾風 米澤吾亦紅 春嵐テレビに傘翻る アロマ ひとつ塔ふたつに見ゆる春あらし 和田悟朗 大阪の土を巻きあげ春疾風 宇多喜代子 春嵐アフリカよりの砂嵐 高木晴子 樹々密に陽を梳り春疾風 桂信子 玻璃しばしかがやき震ふ春疾風 桂 信子 裏漉しの杓文字のゆきき春嵐 石川桂郎 …
巻貝の奥に目覚めし春一番 佐藤成之 新聞に石のせて売る春一番 棚山波朗 春一番午後に雷鳴り吹き荒れて アロマ 春一番はたりと止みて夕方に 岩田由美 夜の内に春一番の通りたり 右城暮石 天水 飲むか戻るか春一番に艶めく灯 楠本憲吉 風神の春一番をほどきけり 上田五千石 春一番言霊のごと駈け抜けし 原裕 歩道橋春一番の水溜る 右城暮石 …
チヂミ焼くホットプレート春の月 片岡静子 真珠いろして早春の月上る 柳生千枝子 春の月ラーメン煮ている夕餉時 アロマ 疾風に流されさうな春の月 高橋将夫 ふうはりと春の月ある鴟尾の上 金田きみ子 硝子戸に春の月見て宵の風呂 アロマ 湾岸の高きビルより春の月 郡山真帆 天空の穴より覗(のぞ)く春の月 本多俊子 …
大阪の土を巻きあげ春疾風 宇多喜代子 今のわがこころに似たり春嵐 みどり女 春嵐徒(ただ)ごうごうと唸り上げ アロマ ひとつ塔ふたつに見ゆる春あらし 和田悟朗 法隆寺伝承 すべて斜に竹の切株春疾風 秋元不死男 文机にねむきうたたね春嵐 飯田蛇笏 椿花集 春嵐地下食堂に飯食へり 中島斌雄 レストラン窓の外には春疾風 アロマ 一日の春の嵐の読書か…
< YouTube > Demersseman: Grand Air Varie "Le Tremolo" , Takeaki Miyamae/flute 玻璃しばしかがやき震ふ春疾風 桂 信子 玻璃曇り庭の映らず春嵐 長谷川かな女 花 季 瞼の裏朱一色に春疾風 杉本寛 石の如く犬眠りをり春嵐 内藤吐天 鳴海抄 石の絵に硬貨弾かれ春嵐 …
妻へ書く便り春灯を低くする 加倉井秋を 子を楯に友訪ふ春の女学校 伊丹三樹彦 秋風も里春さんも訪ふ新居 山田弘子 春ごとのすみたる八瀬の社家を訪ふ 村山古郷 春の雨訪えば留守ではなかりけり 桂花園桂花 春の愚者奇妙な賢者の墓を訪ふ 中村草田男 春の雪黄なる眠りを訪ひしのち 高橋睦郎 稽古 春の泥踏みたくて訪ふ母校かな 本庄登志彦 春の日の友訪ふ…