ティーポット小春長閑さ吸い込んで
自在鉤揺るる旅籠の茸汁 中御門あや 精進上げ松茸入りのすまし汁 松崎鉄之介 茸汁野菜たっぷり肉入れて アロマ 一片の松茸匂ふ澄まし汁 井山幸子 ようおいでなしたと熱つあつ茸汁 樋口英子 深々と谿の風聴くきのこ汁 徳田千鶴子 打ち立てのうどんを入れる茸汁 廣瀬雅男 太梁の峡の湯宿や茸汁 黒滝志麻子 機上より眺む十勝の…
自在鉤揺るる旅籠の茸汁 中御門あや 精進上げ松茸入りのすまし汁 松崎鉄之介 茸汁野菜たっぷり肉入れて アロマ 一片の松茸匂ふ澄まし汁 井山幸子 ようおいでなしたと熱つあつ茸汁 樋口英子 深々と谿の風聴くきのこ汁 徳田千鶴子 打ち立てのうどんを入れる茸汁 廣瀬雅男 太梁の峡の湯宿や茸汁 黒滝志麻子 機上より眺む十勝の…
茸汁うからやからの声の満つ 森景ともね 湯治場の煤け柱や茸汁 乾佐知子 茸汁ホカホカよそう輪島塗 アロマ 山の日の射し込んでゐる茸鍋 粟津松彩子 葛城の行者も召すや茸汁 中田寿子 煙出しに夕日しばらく茸汁 高千夏子 落葉松の葉屑なつかし茸汁 瀧春一 打ち立てのうどんを入れる茸汁 廣瀬雅男 車酔ひ和らいでゆくきのこ…
「アロマ」の句 お彼岸に郷里の海の蒼さかな 広々と公園に薔薇の名残かな 秋の味茸汁飲みゆったりと 鈴虫の一声リーンと音を聞いて 沿道に稲穂黄ばんで秋半ば 鴎飛ぶ姿優雅に海の町 秋祭り土間には茹で蛸を吊り 橡の実地面に茶色ころころと 巨峰摘む濃い紫の味甘く ギンヤンマ萩の木の間を飛び交って 「中村汀女」の句 種茄子にかやつり草…