「山本周五郎」の日記一覧

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山本周五郎 花匂う

朗読で山本周五郎を聞いて寝るのが 習慣になっている 途中で寝てしまい 又聞いてみることが多い この花匂うは人生の円熟期の交差の問題( ;∀;) でも時間が過ぎて 一緒になれる 同じ花の香りが好きな人と嗅ぐと良い香り 一人で嗅ぐと嫌な香り また良い香りが嗅げるようになる 山本周五郎は直木賞をはじめいろいろな賞を辞退している 確か中央線の高川山に行く途中 粗末な歌碑があったような気がする …

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「時代劇は面白い!」(^。^)y-~

先日のこと、朝のラジオ番組NHKの「すっぴん」を聴いていたら 小説家・山本周五郎の話をしていた。 山梨県生まれ 尋常高等小学校卒業 本名 清水三十六(シミズ サトム) 家が貧しかったので横浜に奉公に出る。 小学校の時、担任の先生に小説家になれと励まされ、志望する様になった。 奉公先の山本周五郎商店から出版社に原稿を送る時「山本周五郎方清水三十六」と書いたら 出版社で間違えて作家・山…

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山本周五郎著「桃ノ木は残った」「ながい坂」「虚空遍歴」「天地静大」を読む

 山本周五郎の長編小説を全部読もうと思って、読み続け、今回、4作品目の「天地静大」を読了した。その、全4作品、「樅の木は残った」「ながい坂」「虚空遍歴」「天地静大」を、振り返って、読書感想を書きます。  最初に読んだのが、「樅の木は残った」でした。 ー原田甲斐の生きざまが面白い。 「つまり好き勝手なことがしたい、というわけか」「つめて言えば、そうだ」 「人間とは弱いものだ」泣き言に過ぎない。「…

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山本周五郎の「小説 日本婦道記」。

★4.0 戦中に書かれた31の短編のうち作者自身の選んだ11編。 直木賞辞退やタイトルへの反感にまつわる話題作でもある。内4編は「ラジオ文芸館」にも紹介された。 男の側坐核の甘美の領域を刺激するために書かれたのか、いずれも凛とした女性像をテーマとする物語。 好みは「糸車」「風鈴」「墨丸」。「糸車」は貧困のために養子に出した娘を引き取ろうとする親を拒否する娘。 「風鈴」は3姉妹の長女が妹た…

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山本周五郎の「栄花物語」。

★3.5 田沼政治とその反対勢力との抗争を描く。 商業資本が膨張してしまった時代、幕府の経済的安定には抜本的改革しかない。絹物会所、金銀会所、貸金会所などの構想を打ち出す。 対する御三家と白河侯は財政の緊縮と士風の粛正だけを頼みとする。風刺本、刺客、一揆などを陰であやつり田沼意次の失脚を画策する。 物語は小普請の青山信二郎と親友で4千石の交代寄合へ養子に入った藤代保之助が、反対勢力の手駒と…