「アメリカ文学」の日記一覧

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「わが心臓の痛み」マイクル・コナリー著…知的充足度高く、スリリングな展開!

著者は「刑事、ハリー・ボッシュのシリーズ」と「リンカーン弁護士のシリーズ」を中心に書いているが、回紹介する「わが心臓の痛み」はノン・シリーズ。 マイクル・コナリーの小説読書記事はブログに17回アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-189.html 「わが心臓の痛み」はボッシュものと違って、純文学チ…

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「汚染訴訟」 ジョン・グリシャム…若手女性弁護士の成長を描く!

ジョン・グリシャムと言えば、リーガルサスペンスもの。 この小説は法廷場面が描かれない。 関連記事≫≫ ジョン・グリシャム読書記事はブログに16回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-188.html ジョン・グリシャムは困窮者への救済施策が及ばない状況をテーマとして取り上げてきた。本作、「汚…

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「慈悲深い死」ローレンス・ブロック著…孤独な人たちのNYを乾いた文体で描く!

NYのヘルズキッチン地区に住み、元警官だった経歴を生かして無免許の私立探偵で糊口をしのいでいるスカダーもの。 関連記事〉〉 著者、ローレンス・ブロックの読書記事はブログに、9回アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-203.html 時は示されないが、野球のドジャースがワールドシリーズに進出しそう…

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「石を放つとき」ローレンス・ブロック…老夫婦の会話がさえる!

NYで探偵家業を営むマット・スカダー・シリーズ。最新作です。 年齢を明かしていないが、小説では、ほぼ私立探偵から引退している。 スカダーものの傑作、40年前に刊行された「八百万の死にざま」から35年を過ぎているので、素直に読めばスカダーは後期高齢者になる。 スカダー・シリーズ読書記事は、ブログに8回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.…

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「初秋」ロバート・B・パーカー著…少年の自立と成長を描く!

ボストンに住む私立探偵、スペンサー・シリーズです。 特に「初秋」は傑作と評価が高い。元来、ハードボイルド小説なのだが、乾いた文体に情が絡まって、カタルシスを得られる小説となっている。 スペンサー・シリーズの小説の読書記事は2回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-209.html パティ・…

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「約束の地」ロバート・パーカー…私立探偵スペンサー、第6作

私立探偵、スペンサー・シリーズの第6作。 現在、ボストンで私立探偵をしているスペンサーは、若いころヘビー級のボクサーだったことがある。そのせいか、塞ぐことがあると、ジムに行き徹底的に自分を痛めつけるようなタイプの男だ。恋人が筋肉に頼りがちな孤独癖のある男としか見てくれないのに苛立つ純真さを併せ持っている。だが、服装のセンスはいいし、料理の腕もいい。 スペンサーは、家出した妻を探して欲しいとの依…

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チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの、なにかが首のまわりに

私の見果てぬ夢の中に、 いつかプジョーを乗り回す、、 というのがあるのですが、 ナイジエリアのエリート、知識階層の出身で、アメリカで2つの修士をとり、 20歳でオレンジ賞、その6年後には「アメリカーナ」で、 アフリカ人作家として初の全米批評家協会賞を受賞するという、  チチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 才気あふれた、、将来ノーベル賞ゆくんぢゃないかという勢いの、若手の、、女性小説家…

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シカゴ

今年の夏、シカゴに行く心算でしたが、 鉄道、バスの手配が面倒で、とうとう、 行けませんでした。何、只、環状鉄道に 乗って、摩天楼とミシガン湖を見たい、 シカゴ大学に行って見たかっただけです。 図書館で見つけた本は十数年前の作品、 タイトルで内容を誤解した本でした。 冒険、航海物とか思ったら、とんでもない、 シカゴに住む少年とその家族の物語、 短編ですが、それで居て、長編小説でも あります。 …