ほっと氏の野鳥の話題 №49 2007年1月 茂吉のアマケラ 『和歌の歴史』(藤田福夫、阿部正路編 桜楓社 昭和47年)という本があり、収録されている「和歌と方言」(川本栄一郎)というのに目を通していたら、斎藤茂吉の歌は「ざっと数えただけでも16500首の多きに達しているが、方言らしきものは、次に掲げる十語あまりにすぎない」として、そのなかで、郷里山形県の方言と思われるものは、「啄木鳥(け…
ほっと氏の野鳥の話題 №38 2005年3月 3月のメンドロン 日本の近代登山史に名を残す英文学者で登山家の田部重治。その著『新編山と渓谷』(岩波文庫)によると、明治45年3月30日、同行の中村清太郎と共に奥秩父の飛竜山(2069m)から、前夜宿泊した丹波山(たばやま)村へ元の道を下りようとしていた。そして「丁度、尾根を半分も下りかけた時分に、左の谷の霧の間から異様の鳥の鳴き声がする。…