「塩野七生」の日記一覧

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神の望みしもの

塩野七生の「十字軍物語 3」を読了した。本書では、リチャードとサラディンとが対峙する第三次十字軍から、悲惨な結末に終わった第八次十字軍までの歴史と、十字軍が西欧世界に及ぼした影響が記述されている。  第一章「獅子心王リチャードと、第三次十字軍」:1187年9月にキリスト教の聖都イェルサレムは、イスラムの英雄サラディンにより失陥する。これに対し、ローマ法王庁の対応は遅かったが、遂にイギリスの獅子心…

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若き癩王の戦い

塩野七生の「十字軍物語 2」を読了した。本書では、第一次十字軍による十字軍国家設立後、その主要メンバーが全て亡くなり、ボードワン二世がイェルサレム王位を継いだ時代から、第二次十字軍の遠征を間に挟み、イスラムの英雄サラディンにより十字軍国家の大部分が滅ぼされるまでが描かれている。  第一章「守りの時代」:第一次十字軍の兵力の大部分が、イェルサレム奪還後にヨーロッパへ戻ってしまったため、十字軍国家は…