「風野真知雄」の日記一覧

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この軽さがいい風野真知雄の「女だてら」。

これまで「耳袋秘帖シリーズ」や「大江戸定年組シリーズ」を読んできたが、今度は「麻布わけあり酒場 女だてらシリーズ」に挑戦。 この作者の良さは、なんといっても物語の軽さ。頁15行の少なさも。2時間余で1冊読了できることにある。 「麻布」を舞台にした時代小説は珍しいといってもいい。町人地が少ないことと、坂がやたらと多いので、描きづらいのかもしれない。 物語は麻布の高台にある居酒屋。聞き上手、料…

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こちらが本家、風野真知雄の「水の城 いまだ落城せず」。

2007年、和田竜の「のぼうの城」が出版され話題になりました。ライト系時代小説などと呼ばれ、多くの女性ファンをも獲得したようです。私もその作品に★4を付けました。 今回、「のぼうの城」と同じ内容を扱った「水の城」を読んで、びっくり。巻末に、「本書は、平成12年(2000年)に刊行した作品の新装版です」とある。こちらが原本といっていい。 どうも、「のぼうの城」においしいところをすべてかっさらわ…