そばすする桜吹雪を眺めつつ 仁平則子 鬼子母神おせんだんごに桜散る 印南美紀子 平林寺桜と若葉美しく アロマ 散るさくら観音の手に足もとに 峰幸子 音立てて雨葉桜を揺らすなり 宮津昭彦 エキストラに弁当とどく桜かな 山尾玉藻 古戦場の雨脚ほそし初桜 片山博介 カーブするたび山桜里桜 大槻右城 さくら咲き千鳥ヶ淵は水鏡 鷹羽狩行…
ランチタイム葉柳の道川に抜け 岡本眸 わか柳ひとすぢのりて藁廂 阿波野青畝 わづらはしからず柳の傘に触れ 鷹羽狩行 稲妻の燃ゆれば柳一樹あり 山口青邨 雨の糸よりも柳の糸繊し 後藤比奈夫 愛情は秘むべし柳の裏葉銀 香西照雄 六月の柳戦いで日曜日 アロマ 畦螢遊行柳に突当り 石田勝彦 雙杵 結び目をはんなり結び柳かな 鷹羽狩行 午後よりの風の柳…
仁和寺やあしもとよりぞ花の雲 黒柳召波 千賀の浦や煙りにあらず花の雲 魯九 破風口の夕日はあかし花の雲 許六 芳野見た笠羨し花の雲 中川乙由 花の雲谷は鉄橋千鳥がけ 川端茅舎 鬼が棲むはどの山あたり花の雲 中村苑子 金魚田にうつる遠くの花の雲 富安風生 縮緬の手提げ袋に花の雲 アロマ 九輪とは天を差すもの花の雲 阿波野青畝 山高みこのもかの…