私は毎朝、近くの公園までジョギングに出かける。そこでいろんな人が、声をかけてくる。その中でも、変わった女性がいる。私が、ベンチで休んでいると、手を振りながらやって来て、「私、この街好き。みんな…

しばらくの間、五感（視・聴・嗅・味・触）にこだわって歌を詠んでみようかと思います（その４）。 恋の理由？ わからないなあ ひょっとして 握手した手の 温もりかしら

寂しそうにブルーベルが咲く平原 ベルファースト生まれの彼女は 今どんな人生を生きているのだろうか 子どもの頃から爆弾作り 会いたくて　会いたくて 燃える恋心　青春のあの頃　 彼女の顔には切り傷 幸せ薄い女　我が恋別れ 過去を引きずり未来を後に置いて 時代の流れに命を懸けて 霧のバス停　強くハグ アイルランド独立を願い　戦う女 心の傷を分ち合い　我が恋別れ 広がる田園風景の中で声を探して 「行か…

いいタイミングで川辺に立ち寄れた ワサワサ鯉が集まり乱交シーン真っ只中 激しい激し過ぎる命の循環がこうして行われるわけですね (東大阪市長瀬川)

　寒の戻りと言いながらも、恋の季節がやって来ましたネ・・・そして、今日はこんな内陸に珍しくセグロカモメ、そして「やることはエグい（速贄）」けれどとても可愛いモズなど･･･顔を見せてくれました。 こちらにも写真があります。 https://ameblo.jp/santos008jp/entry-12845612539.html

2024-026:頁 早くお着物めくっておくれ 次の頁を見たいから 2024-027:おでん 種はなくてもお汁があれば 二人つっつく　おでん鍋 2024-028:辞 お世辞上手ねその気になるわ だけど本音で愛せない 2024-029:金曜 早く来てよね飲まずに早く あなた待ってる金曜日 2024-030:丈 丈夫ですけど心は弱い お腹はすいてもまだ涙

2024-026:頁 上書きも削除もせずに押花を 挟んだままの秘密の頁 2024-027:おでん 花は散りおでんの湯気に蓋を閉じ 振り返らずに季節は終わる 2024-028:辞 沈丁花咲き忍び寄る年度末 辞表が先か離婚が先か 2024-029:金曜 ハナキンの記憶薄れた金曜日 ひとりの部屋で花との会話 2024-030:丈 雪柳丈伸び過ぎて剪定を 手術を終えた小雨の朝に

わたしが運営している「あなたの想いを短歌にしてみませんか」という短歌のコミュニティで、今月（三月）のお題として「恋」を取り上げ、これに関する短歌を募集したところ、以下の八作品が投稿されました。 （Ａ）恋や乞いなすやなさぬや駆け引きを誘いかけましょ素知らぬふりで （Ｂ）社食にて愛妻弁当食（しょく）す君に「幸あれ」と祈る片恋の午後 （Ｃ）井戸端に恋のはじまり予感するこっそり大きな君の相槌 （…

いくつになっても、恋は、こころ楽しいものですよね。まずは、すっかり浮かれてしまうもののようで・・・ 君が問う 「いつもハナから ディープキス？」 「ほかの男は 違うのか？」と訊く 「あなたはオシャレね」と 褒められて 己（おのれ）の身なり 気になり始める 不意に見せる 一瞬の君の ためらいに 老いたこころが ぐらりと揺れた

ちぎれ飛ぶ願い 途方にくれ はだかで むせび泣いた 君とふたり びくついた愛 やり直すよ 君となら あの夜　見た夢 白いホテル 突き放されても 全てなくしても 君となら 思いを遂げたい ありふれた恋

卒業のシーズンですね。すでにそこここでお別れと旅立ちが進行しているのでしょうね。ついては、半世紀の歳月を遡り、ＪＫとなって、この季節の恋を詠ってみました。 報（むく）われぬ 吾（あ）の恋を知り 憐れみて 涙し友よ 決別の春 伝えたき 想いを胸に 抱（いだ）きつつ 三度目の春 めぐりて終わりぬ 口づけを 別れの春に 成就する 型式（かたしき）旧（ふる）き 吾（あ）の恋作法（こいさほう）かな

2024-021:腰 お風呂あがりの　あなたが好きよ 腰のタオルが　尖ってる 2024-022:シェア 食器買ったわ貴方のための シェア増えてく泊まるたび 2024-023:曳 いつもどちらが曳き船かしら 強い貴方を離さない 2024-024:裏側 いつも笑顔で羽振りもいいが 見たくなかった裏側は 2024-025:散 お手てつないで散歩の時は 照れるあなたを独り占め

2024-021:腰 チューリップ雄蕊雌蕊が腰を振る 風吹く中を蝶と蜂たち 2024-022:シェア いつのまにシェア広げたチューリップ 花壇の隅に　たんぽぽひとり 2024-023:曳 こぼれ咲く小さな花はタグボート 満艦飾の花壇曳きつれ 2024-024:裏側 桜咲く大和の国の裏側は 大西洋の青と鯨と 2024-025:散 枯れてなお桜みたくは散れぬまま ネオンの風と雨に曝され

2024-016:叡 叡智なんかは　もともとないが 今はエッチも減るばかり 2024-017:いとこ ひとりよりかは　いとこ煮みたく 甘さ増しましょ二人して 2024-018:窮 狭い布団で窮屈かしら 強く抱いてよ隙間なく 2024-019:高 高いお酒は買えないけれど 肌で温めた二人酒 2024-020:夢中 夢で見たのに隣にあなた 寝ても覚めても　ただ夢中

2024-016:叡 叡山の花菱草は暗闇で 花を閉ざして英気養う 2024-017:いとこ 花園に新種の花が増えていく 姉妹ではなく　いとこみたいに 2024-018:窮 窮屈に咲くアネモネを切り落とし 笑顔忘れた君のルームに 2024-019:高 赤々と高みを目指す花桃を 青々とした空が遮る 2024-020:夢中 枯れ急ぐ菜の花よりも消え急ぐ 流れる雲を追えば夢中に

恋というのは、実は魔法なんですよね。ま、つまりは魔術であり、呪いですよね。高齢者の場合には狐憑きかもしれませんけど・・・ 恋とはね 誤解錯覚 思い込み 底意地わるい 魔女の計らい なんでかなあ？ なんであんなん 好きやったんやろ ようわからんわ ホンマ自分が 魔法だから 恋とは魔術 なんだから よかったねホント 呪いが解（と）けて

シニアの恋だからといって、若い人の恋と特に異なる部分があるわけではないのです。ただ、ひとつひとつの瞬間を大事にし味わい尽くすというような貪欲な部分があるかもしれません。 味わいたい 君との時間を 丁寧に きっと最後の 恋でしょうから よく生きた ご褒美として くれたもの 神に感謝す 君の存在 控え目で 求めすぎない シニアの恋 充分じゅうぶん これでじゅうぶん

2024-011:記 いつも孤独ね日記にまでも 愛しあったと嘘を書く 2024-012:ショック ふられ泣いたわ　それよりもっと ショックだったの　シミが増え 2024-013:屈 いつも同じね屈曲ばかり 屈するつもりはないけれど 2024-014:外国 言葉通じぬ外国だって 生きていけるわ　このカラダ 2024-015:見 見せてあげても　いいけどもっと 見つめ合いましょ　あせらずに

2024-011:記 初恋の薄れた記憶よみがえる 咲いたカタクリ　春の妖精（スプリング・エフェメラル） 2024-012:ショック 友の死のショックは薄れムスカリが また庭に咲くまた友が死ぬ 2024-013:屈 屈せずに茎を伸ばしたストックは 雑草の僕を見下していた 2024-014:外国 外国のシラーが和花を染めていく 僕の血さえも紫になる 2024-015:見 風は止み可憐に見える…