「パスカル」の日記一覧

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コンサートと「考える葦」 

20日は札響の定期演奏会があった。 https://www.sso.or.jp/concerts/2021/06/-638/  指揮者の川瀬賢太郎さんは、現在は名古屋フィルや神奈川フィルの正指揮者や常任指揮者として活躍しているが、2007年のPMFではアシスタントコンダクターとして札幌真駒内の野外ステージの片隅で、まだ学生かと思われるほどささやかに紹介されていたのを思いだすが、立派に成長されてい…

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神を見出した人の喜び

自分の身に湧きおこった信仰心と喜びに 思いを馳せていた時、 ふと、 「歓喜、歓喜」 といった哲学者のことが浮かんできた。 だれだったかな・・ 調べてみると、 それはパスカルだった。 彼の著作である「パンセ」は 抜粋したものしか読んだことがなくて、 信仰へ至った経緯については 自分はほとんど知ることがなかったのだが、 不思議とこの言葉だけは知っていた。 人はやがて確実にやってくる死に…

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惨めさと偉大さ ~パンセより~ (自分のためのメモ)

有名なパスカルのフレーズ。 「人間の偉大さというのは、人間が自らを惨めだと知っている点において非常に大きい。一本の樹木は自分が惨めだということを知らない。したがって、惨めだと知ることは惨めになることだが、自分が惨めだと知ることは偉大になるということなのである。」  断章397 わかったように気になる言葉だが、もう少し奥が深い。自分が惨めだとわかることがなぜ偉大だというのか。 自分が惨めだとい…

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パスカルについて

(宗教の気づきです***) お気に入りさんがパスカルの 「パンセ」について書いていた。 鹿島茂著「パスカル パンセ抄」という本から。 私も以前、この本を ある部分だけだが熱心に読んだので、 当時を振り返りながら興味深く読ませていただいた。 パンセは、 パスカルが自分の思想を 紙切れに書き留めたものを集めたもので、 一冊の本になっているという訳ではないので、 非常に読みづらい一面がある。 …

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パスカルのパンセより「幸福と願望」 (自分のためのメモ)

夜、風呂につかりながらパスカルのパンセを読んでいた。「幸福と願望」という断章に、ある言葉を見つけてとても惹き込まれる。 「わたしたちがどんな状態にいても、自然はわたしたちを不幸にするものである。わたしたちの願望が、もっと幸福な状態というものをわたしたちの心に描き出してみせるからだ。」 自然がわたくしたちを不幸にすると書いているが、この自然は人間の本性という自然と解すべきだろう。仏教の視点でい…

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慕う人〜パスカル〜

これまでの人生の中で、機会あるごとに手にして紐解いたのは、パスカルのパンセ。翻訳の異なるパンセが書棚にいくつあるのかな。若いころに傍線を引っ張りながら読んだ松波信三郎氏の翻訳は懐かしい。 パスカルは、物理学者、数学者として名が知られているが、思想家、哲学者、そしてキリスト者でもあって、その人物像に尽きない魅力を感じる。 その魅力の深層を探ってみると、理性的な精神を持ちながら、宗教という理性を…