貞子さんは私より5つ年上だったが、親友と言ってよい人だった。お互い一人もので住んでいるのも近くで、仕事をしながら同じ大学で学んでいることも一緒だった。 その貞子さんが、「もう日本にいるのが嫌になったから、海外旅行へ行かない。しばらく日本離れたいの。」 私もその意見に同意した。時は今から25年前の阪神淡路大震災の年の事である。私は神戸の隣の町で被災し、職場は避難所になった。明け方の地震は見慣れ…
アジアでは、おしなべて感染者数、死亡者数ともにそれほど多くなく、台湾、韓国では、終息宣言もなされ、無観客試合だけど、プロ野球なども再開されてきています。 そんななかでも、シンガポールは感染者数も少なく、さすがと、言われてきていました。が、話は、そんな単純ではなさそうだし、韓国では緩和したとたん、再度感染がひろがっているところもあります。 で、今朝の新聞の「本音のコラム」から: コロナと格差 …
古里に拾ひし栗や今朝の膳 橋本光子 毬栗の少年の舞ふ里神楽 萩原みどり 雲の峰 栗はぜてデカンショのこゑ近づけり 谷岡尚美 栗のいが踏みて車が停止せり 井上加世子 鏡中の次第に深き栗落葉 今瀬剛一 雨の中栗商へる長屋門 片野美代子 酸漿(かがち) 落栗や若草山の野天風呂 馬場宏 すぐそこに峠を置きて栗の秋 村越化石 栗落つる…