2017年09月23日(土)05:17 会員以外にも公開 しんちゃん 久々のノワール 馳星周の「暗手」を読了した。著者は、ロマン・ノワール(暗黒小説)作家である。本書は「夜光虫」の続編で、イタリアに渡った加倉昭彦を主人公としたノワール小説である。 殺人を重ねたために居場所をなくして台湾を捨てた加倉昭彦は、顔と名前を変え、イタリアのミラノで何でも屋として暮らしていた。加倉は、殺人以外はどんなに汚い仕事でも請け負うため、黒社会では、暗闇から伸びてくる手を意味する「暗手(アンショウ…