「ハードボイルド」の日記一覧

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「死者の長い列」ローレンス・ブロック著…死について語り合う男たち!

NYに住む無免許の私立探偵、マット・スカダーシリーズの12作目。 マット・スカダーは55歳になった。仕事を減らして、事実婚の相手エレインの店を時々手伝ったりしてゆったりと暮らしている。 スカダーのところに、PR会社のトップがやってきて調査を依頼する。 年に一度だけ会って食事をする男たちの会は、現在のメンバーになってから32年になる。会員はまだ60歳代で、そのうちの半数近くが死んでい…

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初秋

やっと最近になって少し涼しくなってきた。 一昨日、船に乗って釣りに行ったときも、海上は北風が吹いて少し肌寒いくらいであった。 家の2階にある私の書斎の机は東側の出窓に面しており、この日記を書いているときに、秋分の日が近くなって太陽が真東から登ってくるのに気が付いた。 朝夕の散歩も、つい最近までは汗だくになっていたが、ここ数日は涼しい風に吹かれて気持ちが良い。 今年は例年より早く街…

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「聖なる酒場の挽歌」ローレンス・ブロック著…私立探偵、スカダーもの

ローレンス・ブロックの小説読書記事はブログに7回、アップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-203.html 乾いた文章で、登場人物の動きを描きながら内面を照射してゆく小説だ。読書するリズムによく合う。 それは翻訳がうまいからか。英語ではどのように表現されているのか。興味が湧いてくる。都内に行く機会が…

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「深夜プラス1」ギャビン・ライアル著…内藤陳が惚れ込んだ一冊

1965年に世に出た小説。現在では古典となっていて、冒険・ミステリの分野で読むべき小説の上位に挙がっている。 内藤陳は新宿ゴールデン街で経営する酒場の名称を、この小説から採用して「深夜プラスワン」と名づけている。冒険小説好きな内藤陳氏はこの小説が醸し出すハードボイルドな雰囲気が好きだったのだろう。 人気があった店だ。酒を飲まないワタシでさえドアを開けて首を突っ込んだが、陳さんに睨まれたので思…

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ハードボイルドについて

私はハードボイルドが好きだ。 "Where were you last night ?" "That's so long ago. I don't remember." "Will I see you tonight ?" "I never make plans that for ahead." 「昨夜はどこにいたの?」 「そんな昔のこと、覚えてないね」 「今夜逢える?」 「そんな先のことは…

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「掏摸」作: 中村文則 河出文庫

犯罪組織の末端を担わされる事になった若いスリが主人公です。 スリ仲間、犯罪組織のボス、万引き常習の子供などが主な登場人物。 主人公は万引きをする子供に幼い頃の自分を見ます。 運命に従うように万引き常習者からプロのスリとなり、ボスに操られるまま、強盗の一味に加わります。 さらに、大きな犯罪の末端として、書類をスルことを命じられます。 運命を操られる主人公と他者の運命を操る事に快楽を感じるボスを…

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映画以外の日記・・・趣味・・・読書(推理小説、ダシール・ハメット)

作家別邦訳推理小説全作品読破も、アガサ・クリスティ⇒S・S・ヴァン・ダイン⇒エラリー・クイーンときて、ダシール・ハメットを読み終わりました。 とはいっても、今度の作家の全作品読破は、さほど自慢に出来る量でもありません。 ハメットは長篇を5作品しか発表していない。 私が今回読んだのは、全て早川書房版の翻訳本です。 「赤い収穫」(東京創元社版は「血の収穫」)Red Harvest, 1929 「デ…

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マイ・ボディガード(2004)

◆「Man on Fire」(原題)とは「イカす熱いオトコ」のことだぜ 先月27日(水)の晩にBSテレ東で放映された際の録画を、昨夜(14日・日)消化。初見、原作(画像3)も未読。 酒におぼれていた米軍特殊部隊くずれのやさぐれ男が、セレブの子弟を標的とする誘拐ビジネスが横行するメヒコで、実業家の9歳の娘の護衛に雇われる。少女との交流を通じ心を取り戻しかけた男だったが事件が起こり……卑劣な営利誘…

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逢坂剛の小説

昔、会社員だった時は、長い通勤時間中に文庫本を読むのを習慣にしていたが、今はスマホを見ている人ばかり。 若者の読書離れが進むのは、将来の日本にとって好ましくないように思う。 私は時代劇とハードボイルドもの、ライトミステリーなどが好みで、好きな作家は佐伯泰英、ダン・ブラウン、逢坂剛、大沢在昌、浅田次郎など。 必要な本は市の図書館でネット予約しておくと、最寄りの図書館に届いたらメールで知らせて…

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ワイルドカード(2015)

◆意外や意外のミスキャスト感 一昨日(22日・日)の晩、BS日テレで放映されたのをリアルタイム視聴。初見。 享楽の街ベガスの裏社会で、凄腕なのに自堕落に生きている雇われ用心棒ニック・ワイルドとサイコパスなマフィアの抗争を描くハードボイルド・アクション。 キレもあり、ペーパーバック・ポケットブックの雰囲気が好もしい。しかし、無頼のトラブル引受人役が、意外にもジェイソン・ステイサムにはあんまり似合…

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誘拐の掟(2014)

◆懐かしポケット・ミステリの感触 一昨日(9日・火)の晩、BS-TBSで放映されたのをリアルタイム試聴。初見、原作(ローレンス・ブロック「探偵マット・スカダー」シリーズ)未読。 アクシデントで刑事を退職、アルコール依存症からの脱却を模索しながらNYの暗部のモメゴトに身を投じて糊口をしのぐ無頼の無免許探偵スカダーが、猟奇的な連続営利誘拐犯に挑むハードボイルド犯罪スリラー。 主役のリーアムおじさん…

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ひまわりの祝祭

ファンゴッホのひまわりの絵が もう一枚 この世にあるという小説 これ最後まで面白くなくて え?珍しいです〜 でも、最後のある場面で 涙がスーと流れ落ちました。 ってことは最終的には面白ろかったのかしら? うーん、、、、、、 後、ひとつのシリーズで制覇! 最初の勢いはちょっとなくなっちゃったかなぁ 作家 藤原伊織

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雪が降る

さて、 59歳で亡くなられた藤原伊織さんの本 にはまり 今回は こちら 雪が降る ダナエ 短編集を読みました。 出ている本が少ないので残念な事に 制覇出来そうです。 義理人情に厚く タバコとギャンブル好きで お酒も好きで 正義感が強く ユーモアセンスもあり知的な生き方 彼が描く小説にはそんな彼の全て が表されているようです。

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横綱はハードボイルド

ハードボイルドと言えばあのレイモンド・チャンドラーの小説に登場する探偵フィリップ・マーロウの文中のセリフの訳「強くなれば生きていけない。優しくなれば生きる資格がない」が恰好いいねぇ。 http://yottyann.at.webry.info/200509/article_16.html 最近人気を取り戻して来た相撲だけれども、同時に不祥事とかの連発が続いているね。 特に「横綱の品格」なんて…

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