「受難」の日記一覧

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薩摩よみうり俳句3月9日

特選 平成の受難いくつ草青む 入選 年号の改まるなり蝌蚪(かと)の国 下萌えや西南役の砦(とりで)とふ 春近し光をはじく屋根瓦

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済州島の春風

 帚木蓬生の「受難」を読了した。著者は現役の医者で、福岡県で心療内科を開業する傍ら、小説の執筆を続けている。本書は、韓国で起こったセウォル号転覆事件をモチーフとし、それとiPS細胞を用いた人体再生を組み合わせた、近未来SF風サスペンス小説である。  津村リカルド民男は、博多の百道に細胞工学研究所を開設し、ES細胞やiPS細胞を用いた再生医療を行っており、3年先まで手術の予約が埋まる程の盛況であり…