迷いの一つに 「比べる」ということがあるだろう。 私の競争心や嫉妬の問題もそこから出てきたものだ。 自分を他人と比べて勝れているか劣っているか、 上なのか下なのかいつも考えている。 私は人との関係を そういう見方で見ることしかできない。 比較や差別はよくないと頭ではわかっているので、 自分の力でそれを取り除こうとしたことがあったが、 成功しなかった。 なぜ成功しなかったのか。 自分の中か…
親鸞聖人や妙好人のことばを持ってきて、 ここに至ったんだという内容の日記を書いたのだが、 それは悟りでもなんでもないということに気づいた。 嫉妬心や競争心 ありとあらゆることは神からくるので 放っておいていいんだということは 真理かもしれないが、 それを得た自分の中に ある思いが見つかった。 「このままでおたすけ」 という真理の言葉を取り入れて、 安らかになろうとしていたのではないだろうか…
祈りと、ご利益という構図が宗教にはつきまとう。お祈りをすればご利益があるという、それらがセットになっているような表現がよく使われる。親鸞聖人もそのような言葉を残している。 通常のご利益は、祈りがあり何ごとか願いを祈念して、しかる後にある時間が経って、その効果が現れるという時間的順序を想定するだろう。 ところが親鸞聖人の説くものはそれとはまったく異なっている。それは独特で、祈りの瞬間に、ご利益…