「スパイ小説」の日記一覧

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「イングリッシュマン 復讐のロシア」 デイヴィット・ギルマン著

ロンドンでMI6所属のイギリス人、銀行役員が拉致される。実行犯はロシアが雇った傭兵。ロシアは銀行役員が持っているMI6の情報と金が欲しい。これに対し、イギリス側は銀行役員の奪還と拉致した人物の殺しをフランスに住む「イングリッシュマン」に依頼する。 実に迫力ある東西スパイの戦いがノンストップで展開される。 この小説を手にしたら、すぐに引き込まれ、結末まで本を放したくなくなってしまうだろう。 プ…

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「パンドラ抹殺文書」 マイケル・バー=ゾウハー著

イスラエル人の著者はノンフィクションで「ミュンヘン オリンピック・テロ事件の黒幕を追え」「モサド・ファイル イスラエル最強スパイ列伝」「秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948―2014」を刊行している。小説でもスパイものを多く発表している。 「パンドラ抹殺文書」は1981年に刊行された。 冷戦時代のアメリカとソ連との間で、それぞれの国の中枢に存在するネズミを暴こうとする物語だ。 事の発端は…

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ジョン・ル・カレ著「ティンカー、テイラー、ソルジャー・スパイ」

1年前、イギリス情報部のチーフ、コントロールは部内にもぐりこんでいるモグラを摘発しようと躍起になっていた。容疑者はティンカー(鋳掛屋)、テイラー(仕立屋)、ソルジャー(兵隊)など……という暗号名を持つ5人に絞りこまれた。 そんな折、チョコ情報部のある将軍から、ソ連のもぐらの名前を売るとの申し出があった。部下のジム・プリドーがプラハへ向かう。だが、プリドーはチェコ軍に包囲され重傷を負い逮捕さ…

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「レッド・スパロー」ジェイソン・マシューズ著…極上のスパイ小説

このスパイ小説に堪能した。 戦争は目にみえる戦いだが、諜報戦や謀略戦は誰の目にも見えない。国益を最大限引き出すために、国は諜報機関を持ち、スパイを育成し、動かしている。今ほど、情報戦の価値の高い時代はない。情報を収集するために、モグラを相手国に侵入させるという手はクラシックで手堅い手法。今では、インターネット機器から情報を吸い上げる方法もあるらしい。 アメリカCIA防諜部とロシア対外情報…

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裏切りのサーカス

あの頃のスパイ映画は「良かった!」・・・時代のダイナミズムを感じる事が出来るのはやっぱり冷戦期!・・・些か不謹慎でしょうか?  ル・カレの「ティンカー・テーラー・ソルジャー・スパイ」の映画化です。その「あの頃」を感じさせる画造りに好感を持てる仕上がりでした。  でも、ル・カレの作品なら「寒い国から帰ったスパイ」かな?・・・あれは、スパイ映画の金字塔です。 「007?」・・・あれは、アクショ…