「和田竜」の日記一覧

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和田竜 の 村上海賊の娘 上下

★3.5  1576年の「天王寺砦の戦い」と「第一次木津川口の戦い」を描く。 《上巻》「天王寺砦の戦い」が主 村上武吉(たけよし)の娘・景(きょう)は20歳、身の丈6尺、鼻梁は鷲の嘴のごとく鋭く高い。悍婦にして醜女との噂に嫁の貰い手がない。 安芸国高崎の門徒衆の百姓が廻船の船頭どの悪党に騙され廻船に拘束されていた。各地から講を組んで大坂本願寺の苦境を救おうと兵糧を入れ自らも籠城に参加していた…

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戦国時代最強の醜女

和田竜の「村上海賊の娘(上、下)」を読了した。著者は脚本家、小説家で、主として時代小説を手掛けており、本書は、織田信長軍の本願寺包囲戦(石山合戦)において、天正4年(1576年)に起こった第一次木津川口の戦いにおける村上水軍の当主村上武吉の娘・景(きょう)の活躍を描いたもので、第35回吉川英治文学新人賞と2014年本屋大賞を受賞している。  織田軍の包囲に喘ぐ本願寺門主も顕如は、織田方の天王寺砦…