和田竜 の 村上海賊の娘 上下

★3.5  1576年の「天王寺砦の戦い」と「第一次木津川口の戦い」を描く。

《上巻》「天王寺砦の戦い」が主
村上武吉(たけよし)の娘・景(きょう)は20歳、身の丈6尺、鼻梁は鷲の嘴のごとく鋭く高い。悍婦にして醜女との噂に嫁の貰い手がない。

安芸国高崎の門徒衆の百姓が廻船の船頭どの悪党に騙され廻船に拘束されていた。各地から講を組んで大坂本願寺の苦境を救おうと兵糧を入れ自らも籠城に参加していた。

景は彼らに乞われて上乗りをすることになり、本願寺方の木津砦に送り、更には泉州の眞鍋海賊と縁を得たことで天王寺砦の戦いに遭遇する。

村上海賊の能島、因島、来