2017年11月30日(木)10:15 会員以外にも公開 つーさん 執事の回顧で語る大英帝国の衰退(日の名残り) いまや知らない人もいないカズオ・イシグロの作品だ。本作は1989年に著者3作目の長編小説として世に出たものだ。イギリスで最も優れた長編小説に与えられるブッカー賞を受賞した。 ダーリントン・ホールの執事を務めるスティーブンスはアメリカ人の主人から、主人の留守中に国内旅行を勧められる。主人の豪華なフォードをガソリン付きで貸してくれるという。そこでスティーブンスは20年前にダーリントンをやめたミ…