数へ日の午後に珈琲ゆったりと
テレビより 列島の積雪のニュース オミクロン株は重症化しないとか 満月に驚く数へ日に入りて 宮津昭彦 数へ日の書簡にまぎれ招待状 吉川智子 数え日や我は我とてチキン食ふ 森山卓郎 数へ日の隅をとばして読む新聞 門脇明子 数へ日の木椅子に倚りてあたたかし 津田経子 数へ日の入浴一人昼過ぎに アロマ 数へ日の番組編成を気にして …
テレビより 列島の積雪のニュース オミクロン株は重症化しないとか 満月に驚く数へ日に入りて 宮津昭彦 数へ日の書簡にまぎれ招待状 吉川智子 数え日や我は我とてチキン食ふ 森山卓郎 数へ日の隅をとばして読む新聞 門脇明子 数へ日の木椅子に倚りてあたたかし 津田経子 数へ日の入浴一人昼過ぎに アロマ 数へ日の番組編成を気にして …
河豚汁にあたたまりもし灘泊り 山田 月家 河豚食ふや伊万里の皿の菊模様 水原秋櫻子 生きとし生けるものの中なる虎河豚よ 鈴木真砂女 夕螢 荒星と吹かるる河豚の一夜干 片田 千鶴 菜種河豚ひとつころがり市終る 今村青魚 惜しげなく捨つるもの捨て河豚料る 右城暮石 河豚雑炊あつしあつしとめでて吹く 水原秋櫻子 蘆雁 生きとし生けるものの中なる虎河豚よ …
寒星と発つ灯と着く灯エアポート 嶋田摩耶子 寒星にたどりつきたるひとり旅 鈴木六林男 寒星にどの夜もどこかに雲白し 篠原梵 雨 寒星に出でしが薪を抱へ来し 猪俣千代子 秘 色 寒星に懐中燈を向けて照らす 右城暮石 寒星に見透かされたる吾が虚勢 田村一翠 寒星のひとつを引きてわが燈火 岡本眸 寒星のむらがれる邊の枯野に似 橋本鶏二 …
鉄道員の襟に届きし冬の星 稲岡巳一郎 ちかぢかと命を燃やす寒の星 相馬遷子 雪嶺 ペン絶ちの何時までつゞく寒の星 岩田昌寿 地の塩 伊賀泊り苗代寒の星浴びて 太田嗟 吹き晴れてくらき大地と寒の星 篠原梵 雨 地にひびくばかり輝やき寒の星 松村蒼石 寒鶯抄 声出さばこぼれてしまふ寒の星 密田真理子 寒の星うすき光りの娘星 柴田白葉女 花寂び …