「教会カンタータ」の日記一覧

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お宝名曲No.220 バッハ「わがうちに憂いは満ちぬ」(三位一体節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV.21 (1714年6月17日・三位一体節第 3日曜日) 続いて「三位一体節」のための「カンタータ」です。 まず、「三位一体節」ですが、 「聖霊降臨祭」の次の日曜日を第1主日として、年末の「待降節」前までの半年間が「三位一体節」で、この間の毎…

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お宝名曲No.219 バッハ「神はかくも世を愛したまえり」(聖霊降臨祭)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第68番「神はかくも世を愛したまえり」BWV.68 (1725年 5月21日初演・聖霊降臨祭第2日) 続いて「聖霊降臨祭」のための「カンタータ」です。 まず、「聖霊降臨」についてですが、 イエスは、復活から40日目の木曜日に、死んでしまったユダを除く11人の弟子の見ている前で天に昇…

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お宝名曲No.218 バッハ「汝らは泣き叫び」(復活節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第103番「汝らは泣き叫び」BWV.103 (1725年 4月22日初演・復活節後第3日曜日) 「復活節」の中から選ぶ最後の「カンタータ」です。 フラウト・ピッコロが大活躍するかなり珍しい「カンタータ」です。 小学生の頃の音楽の楽器教材が、ソプラノ・リコーダーで、甲高い音のする管…

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お宝名曲No.217 バッハ「この同じ安息日の夕べ」(復活節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第42番「この同じ安息日の夕べ」BWV.42 (1725年 4月8日初演・復活祭後第1日曜日) 次も「復活祭」後の「復活節」のための「カンタータ」です。 この「カンタータ」は、前回挙げたカンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV.67のちょうど1年後の復…

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お宝名曲No.216 バッハ「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」(復活節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」BWV.67 (1724年 4月16日初演・復活祭後第1日曜日) 今度は「復活祭」後の「復活節」のためのカンタータです。 このカンタータは、 タイトルこそ厳めしいですが、全体を通して祝祭的で、イエスの復活を祝う「復活祭」らしさが…

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お宝名曲No.215 バッハ「われらと共に留まりたまえ」(復活節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第6番「われらと共に留まりたまえ」BWV.6 (1725年 4月2日初演・復活祭第2日) 次も「復活祭」のための「カンタータ」です。 これがまたすごくいい。 特に冒頭の「コラール」が出色です。 これだけでも聴く価値があります。 純粋に音楽として素晴らしいと思います。 ところが、冒頭…

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お宝名曲No.214 バッハ「キリストは死の縄目につながれたり」(復活節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV.4 (1708年? 1724(25)年再演・復活祭第1日) 続いて「復活祭」とその後に続く「復活節」です。 「復活祭」は、 イエスが受難の日から3日後に復活したことを祝う日で「春分の日の後の満月に続く日曜日」とされており、今年は4…

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お宝名曲No.213 ちょっと息抜き - バッハ「軽佻浮薄な人たちは」(復活祭前)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第181番「軽佻浮薄な人たちは」BWV.181 (1724年2月13日初演・復活祭前第8日曜日) 復活祭前のカンタータでもう一つお気に入りがあります。 この第181番。 「軽佻浮薄」とは、 「考えや行動などが思慮浅く、浮ついていて軽々しい」ということですから、 タイトルだけ見ると、…

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お宝名曲No.212 バッハ「汝まことの神にしてダビデの子よ」(復活祭前)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第23番「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV.23 (1723年2月 7日初演・復活祭前第7日曜日) 「顕現節」の後は、 いよいよイエス・キリストの「受難」と「復活」を控えての期間に入ります。 ようやく実際の暦に追いついてきました(笑)。 ところで日本人は、 年によって日付が変…

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お宝名曲No.211 バッハ「わが片足すでに墓穴に入りぬ」(顕現節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」BWV.156 (1729年1月23日初演・顕現節後第3日曜日) 「降誕節」の次は「顕現祭」です。 この日は暦に関係なく1月6日と決まっており、「公現祭」とも言われます。 「顕現」とは、 「それまで知られていなかったものが、はっきりとした姿・形…

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お宝名曲No.210 バッハ「キリスト者よ、この日を銘記せよ」(降誕節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第63番「キリスト者よ、この日を銘記せよ」BWV.63 (1714年12月 25日初演・降誕節第1日目) 暦の上では「節分」も終わってしまいましたので(笑)、次は「降誕節」です。 「降誕節」は、 私たちにも親しいクリスマス、イエスの降誕(12月25日)を祝う祭事で、24日の「前晩の…

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お宝名曲No.209 バッハ「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」(待降節)

ヨハン・セバスティアン・バッハ ( 1685年3月31日 - 1750年7月28日 ドイツ ) カンタータ第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV.61 (1714年12月 2日初演・待降節第1日曜日) いよいよ教会暦に従って、 「待降節」のためにバッハが書いたカンタータから。 「待降節」とは、 「降る」を「待つ」、つまり「イエスの降誕を待つ」という意味で、クリスマス前の約1ヶ月…

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バッハ「教会カンタータ」プロローグ2

音楽は、 音楽そのものから直かに感じ取るもので、その背景とかの蘊蓄などは元来二の次。 ところが、この「教会カンタータ」に関しては、「教会暦(祭事)」とそこに込められた信仰心情とが密接に結びついた典型的な「機会音楽」ですので、クリスチャンでなくても、多少は念頭に置いていた方がかえって親しみが増します。(因みにわたしは、前回のプロローグに書きました通りほとんど無信仰です(笑)) 大雑把に言うと、…

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バッハ「教会カンタータ」プロローグ

学生の頃から、バッハにはモーツァルトやベートーヴェンと並んで心から傾倒していました。 けれど声楽を伴うものは、どうしても近づき難さがあり、この歳までずっと手つかずで来てしまいました。 何が近づき難いかと言えば、 第1に、歌われている言葉がわからない。 第2に、対訳で辞書的な意味が知れても、歌われている信仰的な心情の受け止めとなるとなかなか難しい。(その点、第九とはちょっと違う) 第3に…