「エコール・ド・パリ」の日記一覧

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【美術】生誕140年 ユトリロ展 (美術館「えき」京都)

  11月16日(木)、弟が休みだったので、久々に一緒に美術館「えき」京都で行われているユトリロ展を観に行った。モーリス・ユトリロ(1883~1955)は、母親も画家だったが、17~8歳の頃からアルコール依存症に陥り、その治療の一環として本格的に絵を描き始めた。彼の絵はたちまち才能を開花させ、エコール・ド・パリを代表する画家となったが、アルコール依存症は治癒することなく、退院してもまたすぐに暴行…

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イタイイタイ病の被害者

 深水黎一郎の「エコール・ド・パリ殺人事件-レザルティスト・モウディ-」を読了した。著者は、メフィスト賞出身のミステリー作家であるが、慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学(仏文学専攻)、パリ第12大学博士課程研究専門課程(DEA)修了という異色の経歴の持ち主で、「薀蓄」系のミステリーが得意とされている。本書は、薀蓄系の「芸術探偵」神泉寺瞬一郎が登場するシリーズ第一作である。  タイトルの「…