「詩心」の日記一覧

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かな女を私は理解したい

呪う人は好きな人なり紅芙蓉  長谷川かな女 (のろうひとはすきなひとなり べにふよう) この句を私に知らしめたのは虚子の弟子・戸板康二になる。この句を清水哲男は曖昧と評している。つまり、詰まらん句だろう。戸板は久女を知らない筈で、かな女が亡くなった時点で戸板54歳だ。34歳での戸川秋骨賞を皮切りに直木賞他の夥しい賞を受けた異能の人物・戸板。その戸板の句形は「俳句・川柳・狂句」の何れかと考えた。…

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他人ごと・自分ごと

鶏頭の十四五本もありぬべし  正岡子規 (けいとうの じゅうしごほんも ありぬべし) 近代俳句の創始者の句なのに評価は激しく分れている。 それにしても一番弟子・虚子が全くってのは愉快ですが、人はソレゾレですからね。世間の評価を観るに、凡ての人が他人ごとなんですね。私は文章も詩も句も自分ごととして捉える。例えば他人ごとの日記を読んでも詰らないでしょう?それで今回は正岡子規の句をわたし事にします。…