正蔵の手紙を読んで、悠太郎は長屋に走る。 今から旅?にも出るような出で立ちの正蔵と出くわす。 「産まれるから、孫の顔くらい見にきたら。爺ちゃんやってみたらええやんか。俺は親になるからあんたはちゃんと爺ちゃんになったらええやんか。俺はあんたの息子やからあんたが作った借りを返さなあかん。・・・」 《雪解けだねぇ〜。二人抱き合う。》 二人が家に着いたとたん、元気な産声が〜。 《無事に産…
東京から大五(お父ちゃん)、おかーちゃん、弟がやってきた。 《今日来る!っていうのに忘れちゃって、希子に言われて初めて気が付くなんて、め以子ちゃんのそういう暢気なところ、信じられないよ》 両家のご挨拶の時、和枝姉さんがお嫁に行ったことを初めて聞かされお父ちゃんは、 「大事なことなんにも言わないんだ!何にも聞いてない!」と怒リ出す。 死んだと聞いていた西門家のお父さん(正蔵)が生き…
昨日の新聞によると・・・ 30年以内に70%の確率で起きるとされるM7級の地震で 最悪の場合、死者が2万3千人との想定を発表された。当面の 発生の可能性は低いが今回初めてM8級も想定されていて死者は7万人、経済被害は160兆円に上ると試算した。 《恐しい。私たちはもういい。子供たちや孫たちのことが心配。それも神様のいう通り〜なんですよね。私は減災対策などなにもしていない。運命論者なんです…
め以子は被災者への炊き出しに精を出すが、★谷川ふみさん(星野真里)は相変わらず食事には手をつけない。 「あれから何にも食べはらしませんねん。ここで死にはったらあんさんらどないしてくれはりますの!」とうるさ型おばはんに責められてしまうめ以子。 東京にいる悠太郎から実家の全員が無事であるという手紙が届く。ほっとするが「もし これが逆だったら・・・」と家族を失ったふみに思いをはせる。家族が亡く…
和枝姉さんが嫁にいった日〜1923年(大正12年9月1日) 11時58分32秒〜あの関東大震災が起きた。 家屋11万戸が倒壊全壊し、東京では昼食時とあって、各所で大火災が発生して21万戸が焼失、特に、本所の被服廠跡地に避難していて焼死全滅した3万2千人を含め死者行方不明10万5千人を出す大災害となった。 《9月1日が防災記念日とされたのはこの災害にちなんだものなんですね。当時は電話…
流産しそうになり安静にしているめ以子に代わり和枝は台所に立つようになる。それはそれは見た目も美しく、優しい味のする申し分のない料理を作るのだ。 ただし・・・ 一切口はきかない。無言・・・・・で。 希子は市場の人たちから沢山の食材の差し入れを託った。 その中にめ以子の嫌いな鰯があった。 《みんなに心配してもらって、め以子はすっかり大阪に溶け込んでいる。人気者なんだね〜》 「め以子」を…
和枝は6才で死んだ息子の墓参りに安西先生(実は詐欺師)と出かける。そして今までの不幸を切々と語る。 「几帳面すぎて姑に嫌われ、追い出され以来、苦労続きで、なんとか踏ん張ってこられたのは子のこのお陰です」と亡き子の着物でこさえた摺りきれたお守りを握り締める。 「恨みを力にきばってきましたんや」 《和枝も「もうそういう生き方は止めたい」と思っている。 私も先輩に言われたことがあった。”人…
天神祭の当日、お静さんは久々に芸妓姿で家を出る。そして 昔の名前”千代菊”としてお座敷に出る。 お客の顔が何故か・・・正蔵に見えてしまう。 《お静さんの胸の中には正蔵が常にいるんですね。》 三味線の糸が切れて、お静さんのお座敷に返り咲く気持も萎えてしまう。「昔の”千代菊はおらんみたい、、」と・・・ 《昔とった杵柄も通用しない?本当は芸妓に戻りたくないのよね。》 悠太郎は役所から天…
大阪の夏の風物詩である天神祭をめ以子は正蔵も一緒に家族で迎えたいと願う。末娘の希子とともに正蔵を訪ねても酔って騒ぐばかりで、祭の日に戻る話はいっこうに進みません。 《その時の手土産にしたのが〜★しがらき★というお菓子でした。初めて聞くお菓子だった》 http://foodish.net/sb/log/eid518.html お静さんの回想シーンに若き日の正蔵さんらしき人が出てきた。子…
「合わへん処に縛り付けておくのは可哀想ですから」と 「め以子の籍を外す」と悠太郎は言い出す。籍に入っていた事に姉さんは驚く。 《えぇぇ・・籍に入っていたの??? びっくり。祝言なしで 女中扱いしていたのに籍には入っていたんだ。》 正蔵のとりなしにも耳をかさない。 見かねた肉屋の源太が悠太郎を訪ねてくる。 「おまえ小っちゃ過ぎるんだ、ケツの穴。・・・・かっこつけるなや!やきもち焼…
父親の正蔵は「どうか、家へ戻ってくれへんか」とめ以子 に頼む。 「もう 悠太郎さんの為に頑張っていく気力がないんです」と答えるめ以子。 《本心なの?そうじゃないでしょ。わかるよ。気持ちは解る。 楯になってくれない悠太郎にはもう付いていけないんだよね》 東京から駆け落ちしてきた桜子と室井は、焼き氷屋の 二階に間借りするらしい。そこへめ以子と希子も間借り? 《希子の学校はどうするんじゃ。…
蔵に閉じ込められため以子はそこで静さんと師匠の写真を見つける。師匠が悠太郎らの父親の正蔵だと知り驚く。 「僕らはあの人に捨てられた」と悠太郎。 「私は親切でここに来てあげてんでぇ」とお静さん。 そこに和枝が嫁ぎ先から戻ってきてバトルが始まった。 二人の争いに耐えられず、ある日突然 父親は姿を消した。それから残された家族は「父親は死んだものとして生きてきたというのだ。 《正蔵さん、…