「藤田宜永」の日記一覧

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著者別インデックス:国内(藤田宜永)

1.喝采 (2014.07)   https://smcb.jp/diaries/8342080 2.タフガイ (2015.07)   https://smcb.jp/diaries/8347136 3.血の弔旗 (2017.07)   https://smcb.jp/diaries/6882536 4.ブルーブラッド (2019.11)   https://smcb.jp/dia…

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祐次郎に憧れる少年

 藤田宜永の「タフガイ」を読了した。著者は直木賞作家で、デビュー当時は犯罪小説、冒険小説等を手掛けていたが、その後恋愛小説に転向し、直木賞を受賞している。最近は冒険小説に回帰していたが、2020年1月に亡くなっている。本書は、「喝采」に続く、「私立探偵浜崎順一郎」シリーズの第二作である。主人公の浜崎は、亡くなった父親が創設した探偵事務所を不本意ながら継ぐが、前作の事件を解決したことにより、私立探…

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バンプ女優の分かれ道

 藤田宜永の「喝采」を読了した。著者は直木賞作家で、デビュー当時は犯罪小説、冒険小説等を手掛けていたが、その後恋愛小説に転向し、直木賞を受賞している。最近は冒険小説に回帰していたが、2020年1月に亡くなっている。本書は、不本意ながらも、亡くなった父親が創設した探偵事務所を継いだ浜崎順一郎の活躍を描いたミステリーであり、浜崎は様々な難事件を解決することにより、私立探偵としての人生に生き甲斐を見出…

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パリの想い出

 藤田宜永の「ブルーブラッド」を読了した。著者は直木賞作家で、デビュー当時は犯罪小説、冒険小説等を手掛けていたが、その後恋愛小説に転向した、直木賞を受賞している。最近は冒険小説に回帰していたが、2020年1月に亡くなっている。本書は、シベリアから復員した子爵の息子が、戦争中に殺害された両親の仇を追う内に国際的謀略に巻き込まれる姿を描いたサスペンス小説であり、著者が生前最後に発表した作品である。 …

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血染めの日章旗

藤田宜永の「血の弔旗」を読了した。著者は直木賞作家で、デビュー当時は犯罪小説、冒険小説等を手掛けていたが、現在は恋愛小説がメインである。本書は、11億円強奪事件とその後を描いた倒叙風犯罪小説である  1966年8月15日、資産家の原島勇平の運転手の根津謙治は仲間と共に、恩人である原島が裏取引のために屋敷に用意していた現金11億円を強奪する。原島は戦後の混乱期に金貸しにより財を成した男で、その現金…