雷一打揺さぶる如くやって来た
雷一打揺さぶる如くやって来た アロマ ふと覚めて耳澄ましたり遠雷す 種田山頭火 遠雷や裾うつくしき八ケ岳 及川貞 夕焼 木の無花果食ふや天雷遠き間に 西東三鬼 柚子切るやゆるやかな雷遠くから 加藤秋邨 遠雷や髪やはらかき児の欠伸 かたぎり夏実 遠雷や膝もとに置く朱塗り椀 鍵和田釉子 武蔵野 遠雷や突然に草そよぎ出す 鈴木鷹夫 風の祭 突然の…
雷一打揺さぶる如くやって来た アロマ ふと覚めて耳澄ましたり遠雷す 種田山頭火 遠雷や裾うつくしき八ケ岳 及川貞 夕焼 木の無花果食ふや天雷遠き間に 西東三鬼 柚子切るやゆるやかな雷遠くから 加藤秋邨 遠雷や髪やはらかき児の欠伸 かたぎり夏実 遠雷や膝もとに置く朱塗り椀 鍵和田釉子 武蔵野 遠雷や突然に草そよぎ出す 鈴木鷹夫 風の祭 突然の…
久方ぶりの外出 桜は満開だったり散っていたり あやめ咲く野のかたむきに八ケ岳 木村蕪城 燕来て八ケ岳北壁も斑雪なす 相馬遷子 山国 遠雷や裾うつくしき八ケ岳 及川貞 夕焼 蕎麦刈の作務衣にはらむ八ヶ岳の風 沢 ふみ江 初霞して浮島の八ヶ岳 長田群青 初空や微光をはなつ八ヶ岳 渡辺立男 初旅の座敷くれなゐ八ケ岳を窓 山口青邨 バスツアー八ヶ岳…
晩秋や村の樹々みなほうきぼし 奥山甲子男 晩秋や杣のあめ牛薔薇甜ぶる 飯田蛇笏 霊芝 晩秋や梯子の足に柿の籠 阿部みどり女 笹鳴 かはせみの青晩秋に見たるもの 細見綾子 すでに晩秋熊笹揺れて風一過 福田蓼汀 秋風挽歌 晩秋や蔵の中吹く風の音 中川宋淵 遍界録 古雲抄 晩秋や藪ころげ出る栗のいが 中川宋淵 詩龕 晩秋や金屏除けて富士を見る 鈴木花蓑 鈴…