「木犀の香」の日記一覧

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台風過焼き芋食べて満足気

 颱風圏に入る高階の灯りかな  廣畑忠明  台風の逸れし音色のサキソフォン  杉浦典子  雨戸差し台風過ぎてホッとする  アロマ  角の店早仕舞せり台風来  和田森早苗  流されし鴨戻り来る台風過  谷寿枝  ときに日のかつと照りつけ台風圏  山仲英子  集落を浮かせ台風過ぎにけり  あさなが捷  夏台風過ぎたる朝のみどりかな  山村修  …

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雨戸閉め台風襲来に備える

 光る雨見つつ颱風の汽車にあり  相馬遷子 雪嶺   出埃及記に母の颱風の遠鳴り  江里昭彦 ラディカル・マザー・コンプレックス  力満ちて夜半の雨降る颱風来  相馬遷子 雪嶺   口に入る颱風の雨は塩はゆし  篠原鳳作   台風あと別な白さの萩咲ける  細見綾子 存問  雨戸閉め台風襲来に備える アロマ   台風が尾骨に迫る星夜かな  五島高資   台風が木犀の香を払拭す  …

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名月の冴え冴え照らす我が心

 山里は汁の中迄名月ぞ  一茶  十五夜の皆既蝕後もよく照りて  鈴木洋々子    十五夜の屋根に出て柿もぎたり  太田鴻村 穂国  十五夜の工場鉄扉とざしたる  菖蒲あや 路 地  十五夜の照るまでうんか田を払ふ  百合山羽公 故園  十五夜の草くるぼしを没しけり  久保田万太郎 草の丈   十五夜の蜂の子飯をもてなさる  瀧澤伊代次  名月や畠の小菜の一青み  朱拙   名月…

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奈良巡り帰りは臨時バスに乗る

 天城越えのバス停に散る沙羅の花  松崎鉄之介  水上バス東京暑くなりしかな  村山故郷  バス停留所でしたら 立葵のあそこ  伊丹三樹彦  高校はバス停から歩き十五分  アロマ  郵便夫へ手を振つてゆく灼けたバス  飴山實 おりいぶ  夕冷えの影先立ててバス来たる  橋閒石  立葵 挙手でもとまる島のバス  伊丹三樹彦  緑蔭や光るバスから光る母  香西照雄  短日の灯し頃をバ…