「鮎の茶屋」の日記一覧

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利尻富士見つつ沿岸北上す

   「アロマ」の句  鮎の茶屋子持ち鮎の反り返る  舞妓見て昼の姿の愛らしさ  空蒼く海辺の赤い夾竹桃  午後の庭サマーセーターの薄緑  強い酒琥珀の梅酒甘ったるく  百合咲いて香りの強きあの夏を  着陸前の有視界飛行蝦夷の地へ  利尻富士見つつ沿岸北上す    稚内昆布湯の如きぬめりかな  白い睡蓮一つ池に咲く    「長谷川かな女」の句  夏山の重なりうつる…

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結納の膳に稚鮎の美味にして  

 みづうみの風と麦湯でもてなしぬ  清わかば  山水に麦湯の薬缶浮かせけり  天野美登里  瀬の上の風あをあをと麦湯かな  里中章子  広重図麦湯売る娘のにほやかな  荻野嘉代子  自販機の麦茶殊に美味岩国城  アロマ  瀬の上の風あをあをと麦湯かな  里中章子  激流に鰭ふり小鮎上りゆく  内山花葉  鮎ヶ瀬を色なき風のわたりけり  飛鳥由紀  焦げ目なし丸…

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鮎を焼く茶屋に家族でくつろぐ日

 睡蓮の一花をかかぐ夜明け前  福島せいぎ  睡蓮や雨止むらしき空の色  廣瀬雅男    睡蓮へさざなみ風は木々を抜け  安藤久美子  睡蓮の黄花青花モネの池  福島せいぎ    子らの服縫ひしころあり金魚草 細井紫幸    ペダルにはとどかぬ足よ金魚草  はしもと風里     金魚草大空水のごとく揺れ  小田司    山よりの風来て鮎の姿ずし  小川昭江  屋形船鮎の…

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化粧塩して鮎反る皿の上

 いたどりの花活けてあり鮎料理  北川まどか  うぐひあり渋鮎ありともてなさる  高濱虚子  うの花や小鮎さぱしるほそ流  中勘助  かげろふと共にちらつく小鮎哉  圃水  ガスレンジ小鮎を焼いて夕餉にす  アロマ  くだり鮎骨美しく食べにけり  加藤知世子 花 季  さかのぼる川波の耀り鮎料理  桂信子 遠い橋  すれ違ふ少年鮎の香を曳ける  和田祥子  化粧塩して鮎反る…

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京の夏詩仙堂下に飴湯飲む

 しんかんと空の蒼さよ葭簀茶屋  山口誓子  それぞれの席に手焙梅見茶屋  市川勢津子  たのみよる桜や茶屋のよつ柱  野澤凡兆  ぜんまいの筵にちぢむ峠茶屋  深井かず子  そば食はす茶屋みつけけり紅葉狩  山本逢郎  バタバタと音立て冬木茶屋しまふ  星野立子  はつ雁に暮煙を上ぐる瀬田の茶屋  飯田蛇笏 雪峡  餡蜜食べて二階の喫茶店  アロマ  ペチカ燃ゆ根室の街の茶房か…