「石橋湛山」の日記一覧

会員以外にも公開

雑読散歩 ー墨子と石橋湛山ー

紫陽花も菖蒲もこの暑さの中早々に花じまいをしてしまった。このところ散歩の途中、ひと様の庭で見かけるのは鮮やかな黄と茶に彩られたひまわりの花。しかしその花はいたって小さい。あの映画の中で観た開放的な堂々としたひまわりではない。何となく纏足を思わせる小さな花ではあるがそれでも太陽に向かいながら咲いている。見るとどうしてもウクライナの現状に思いは飛ぶ。 何しろヨーロッパ、殊に東欧について少しは国名を知…

会員以外にも公開

雑読散歩 —ウクライナに想いを馳せて ー

ここ10年ほど正月が明けると約2か月の間、野暮用で日々の散歩を除くと閉門蟄居の状態になる。パソコンを睨みながら数字と横書きの日本語に付き合いながら。 それでも食事時に見るテレビ、新聞で知るロシアによるウクライナ侵攻、いや侵略と言った方がいいだろう画面、紙面に悲憤と不安をだきながらくぎ付けになる。 「大統領殿 お手紙を差し上げます  お時間があればお読みいただけるかと思うのですが 水曜日の夜まで…

会員以外にも公開

「偉大な言論人 石橋湛山」(浅川保著)を読む

「偉大な言論人 石橋湛山」 浅川保著 山梨日日新聞社 2008年4月25日発行 ー偉大な言論人という言葉がもっとも、適切ではないかと思う。諭吉の「独立自尊」の精神を高く評価している。  在野の言論人、啓蒙家的人生を送ったふたりの共通性、「独立自尊」「徹底的個人主義」など個人の自立を強調するふたりの思想の近さが、湛山をして、諭吉を高く評価させることになった。  一億総懺悔を唱えて戦争責任をうやむや…