オリオン座 　家と納屋の間の通路から 　真上見上げれば 　白く輝く星座クッキリと 　冬銀河 　 　

　自販機に落す名水冬銀河 藤原はる美 　オカリナの音冴え冴えと冬銀河 　森山のりこ 　冬銀河空に響けとシンフォニー　　アロマ 　信濃路の宿坊泊まり冬銀河　 中山静枝 　冬銀河ワインも白湯もマグカップ 岡田満壽美 　 　高層のカクテルグラス冬銀河 秋千晴 　オリオン座見上げて白く冴え冴えと　　アロマ 　湯の町の湯の香豊かに冬銀河 神戸やすを 　…

　一寸だけ見ゆる都会の冬銀河 　中島玉五郎 　冬銀河記憶の隅の映画館　 阿部綾子 　終電の残して行けり冬銀河 　望月敏男 　冬銀河遡(のぼ)れば青春もどるかも 　布川直幸 　冬銀河夜空さわさわ揺れるかに　　アロマ 　木の家の木々も息して冬銀河　 荒井千佐代 　牡蛎フライにナイフとフォーク冬銀河　　アロマ 　冬銀河ゆっくり充電ＥＶ車　 のざきまみこ 　終列車過ぐる静…

　庄内の田ごと散らしに小白鳥　 遠藤和彦 　白鳥の雲低ければ低く来る 　大畑善昭 　欧州の羽広げた白鳥優雅　　アロマ 　人生を語るも年の暮らしく　 稲畑汀子 　稼ぐ灯のどれも裸や年の暮 　土田栄 　聞き流すことも身につき年の暮 　志水千代子 　歳の暮れあれこれと気忙しく　　アロマ 　呉服座に落語聞きゐる年の暮 　大平勝子 　デパートに一人のんびり大晦日　　アロマ …

　寒星と発つ灯と着く灯エアポート 　嶋田摩耶子 　 寒星にたどりつきたるひとり旅　 鈴木六林男 　 寒星にどの夜もどこかに雲白し　 篠原梵 雨 　寒星に出でしが薪を抱へ来し 　猪俣千代子 秘 色 　寒星に懐中燈を向けて照らす 　右城暮石 　寒星に見透かされたる吾が虚勢 　田村一翠 　 寒星のひとつを引きてわが燈火　 岡本眸 　 寒星のむらがれる邊の枯野に似 　橋本鶏二 　 …

★　。・。・゜♪゜・。・。★　平和の砦５７５交心　★　。・。・゜♪゜・。・。★ ★　平和の砦５７５交心ｚｓｋ１１０８ ――★♪★―――――――――――――★♪★―― 　　　　百姓になれず老いけり荒冬田 ――★♪★―――――――――――――★♪★―― 　けんけんさん、 　いつも交心とサポート、お導きいただきありがとうございます。 　広くて大きな見識を持ったけんけんさんに…

　鉄道員の襟に届きし冬の星 　稲岡巳一郎 　ちかぢかと命を燃やす寒の星 　相馬遷子 雪嶺 　ペン絶ちの何時までつゞく寒の星 　岩田昌寿 地の塩 　 伊賀泊り苗代寒の星浴びて 　太田嗟 　 吹き晴れてくらき大地と寒の星　 篠原梵 雨 　 地にひびくばかり輝やき寒の星 　松村蒼石 寒鶯抄 　 声出さばこぼれてしまふ寒の星 　密田真理子 　寒の星うすき光りの娘星 　柴田白葉女 花寂び …

*何もかも過ぎ行く速さ冬銀河