著者は現在の我々の仏教観は、明治期に大学でヨーロッパから取り入れた学問的な仏教研究が教えられることになり、それが研究者だけでなく僧侶の間にも浸透したせいで伝統的な仏教観とは異なる仏教理解が広まってしまったことによると言う。伝統的な仏教では物の捉え方に苦しみの原因を見る教えであり、現在の我々の実感に反して正しく理解することが難しくなってしまっているというのが著者の問題意識である。明示的には書かれて…
名僧シリーズの空海の3回目 http://sskmszm.com/?p=18355 [名僧]空海。ありがちな青春時代のそのあとに。 http://sskmszm.com/?p=18726 [名僧]空海。憧れの唐で。 の続きです。 ■■恵果■■ 萬を持して恵果に会いに行ったところでしたね 恵果が、とても意外な対応で迎えてくれます。 私はあなたが訪ねてくるのをずっと前から知っていて 長い間ずっ…
http://sskmszm.com/?p=18355 [名僧]空海。ありがちな青春時代のそのあとに。 の続きです。 最澄だけが、遣唐使で唐に行っちゃったところでしたね あれ変だなあ 最澄と空海、同じ遣唐使で唐に渡ったんじゃなかったの? そうなんです。 当時の日本製の船はかなり技術レベルが低いので 唐まで行ければもうけもん的確率 案の定、最澄の船は漂流し、九州は太宰府に流れつきます。 四…
名僧シリーズ、いよいよ空海です。 「空海の生涯」という本も読んで気合い入っとります。 1回では終わりませんので、分けますね ■■空海■■ 幼少の時の名前は真魚(まお) ややこしいので、この記事では、最初から空海と表現します 裕福な家に生まれます 子供の頃から頭が良かったので、嫌がおうにも周囲の期待は高まります。 大学に入って、国の官僚になって。 本人もその気になって、 よし、頑張るぞ! 当…
念願かない、口羽大あじゃりと信者さんに引っ付いて罪深き親父は高野山へ。 一泊でしたが、高野山は神秘に包まれていました❗ 新しい出会い他感謝感謝
本書は弘法大師空海について知りたい人には、空海その人についても、空海がどのように信仰されてきたかもバランスよく紹介されており、ここから更に詳しく知りたい人が探求を始める足場と成り得る好著である。空海については多くの著作があるが、意外と全体像の分かる入門書が見当たらず、本書はその役割を果たすものであると思う。 私が特に興味を持って読み進んだのは第二章の「霊跡を巡る」である。霊跡には弘法大師伝…