ワン・プッシュピンクの傘は吾子の物
列車の窓に枝垂れる緋桃見え アロマ 足し算も覚束無くて桃の花 飯島晴子 路はたに桃の花咲く小村かな 政岡子規 桃の花 運やつと向いて来し桃咲きにけり 鈴木真砂女 都鳥 道うるほへり桃の花したがへり 廣瀬直人 帰路 道元にやさしかりける桃の花 森澄雄 道路鏡にも満開の桃の花 右城暮石 句集外 昭和四十八年 遠墓原も眩しき午後や桃咲いて 中村苑子 …
列車の窓に枝垂れる緋桃見え アロマ 足し算も覚束無くて桃の花 飯島晴子 路はたに桃の花咲く小村かな 政岡子規 桃の花 運やつと向いて来し桃咲きにけり 鈴木真砂女 都鳥 道うるほへり桃の花したがへり 廣瀬直人 帰路 道元にやさしかりける桃の花 森澄雄 道路鏡にも満開の桃の花 右城暮石 句集外 昭和四十八年 遠墓原も眩しき午後や桃咲いて 中村苑子 …
あきつ湧き宙にとどまる地獄谷 欣一 あきつ羽の光りつめたし菊畠 内藤吐天 幼子の高さで見つむ蜻蛉かな 谷口桂子 序幕から蜻蛉が飛んで村芝居 高澤良一 素抱 とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女 干草を掻けば青さや山蜻蛉 大橋櫻坡子 雨月 月の前蜻蛉すぎてまだ暮れず 鈴木花蓑 極上の空より殖ゆる蜻蛉かな 挟土美紗 止る場所いつも探してゐる…