「調律師」の日記一覧

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伊万里にて秋の訪れ知る親子

 手折り来しもの嫋々と秋深し  後藤夜半 底紅  深秋といへば書斎に父の椅子  角川春樹    深秋にはまり込んだる峡の村  稲岡長  深秋の加賀の宿りの骨酒や  高浜年尾   深秋の吊橋壊れなほ架り  森田峠  深秋の紅葉の色に感嘆す  アロマ  深秋や旅の終りのカフェオーレ  指澤紀子  汐留の蒼きイルミに秋深む  アロマ  漁火の遠くにありて秋深む  晴風  石畳秋の…

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薄あかね棚引くかの夕桜 

 人去つて冴ゆるほかなき夕ざくら  太田鴻村 穂国   人声にほつとしたやら夕桜 一茶 ■文化十一年甲戊(五十二歳)  人影や月になりゆく夕桜  抱一   人波の名残を路地へ夕ざくら  林翔 和紙  位して仙丈白し夕ざくら  荒井正隆   切支丹の墓相寄れり夕ざくら  成瀬桜桃子 風色  初めての町なつかしき夕桜  西村和子 かりそめならず  去りがてにさまよふ鳩や夕桜  鈴…