【二、三時間ごとに気温が変わり　温かったり肌寒かったり 　美の壷「昭和レトロ」を見る　 　昨年の再放送らしいが　私の記憶にはない 　７月末なんて暑くて　ぼーっとしていたのだろう】 　 　雪解けや図鑑の疑似餌閃光す 小山徳夫 　せせらぎの音の高まり雪解道 栢森敏子 　朝市のうしろに躍る雪解川 　　杉江茂義 　潔き落差雪解の吉野川 森脇恵香 …

★　本流へ支流は激つ雪解川　　　　楪　　 激つ＝たぎつ 昨日、この俳句タグで「雪解川」の日記を見かけましたので 青春時代を過ごした新潟の雪解の凄まじい奔流を詠んでみました。

　風なりに畑の明けゆく雪解靄 　半田稜 　雪解山すそ野の村に水溢る 　石坂比呂子 　雪解靄ふわり漂う如くして　　アロマ 　朝市の背を滔々と雪解川　 碇天牛 　底力見せて流るる雪解川　 下平しづ子 　雪解風ホバークラフト沼地駆る　 相沢有理子 　堂塔の雪解をこぼす室生寺　 藤岡紫水 　雪解川澄んでとうとう冷たそう　　アロマ 　一つぶの大き瞬き雪解星 　上野節子 …

　鎖場の雪解雫や行者道 　林紀夫 　階登る足にからまる雪解風 　本藤みつ 　雪解水庇より垂れ忙しなく　　アロマ 　蒼天へ友禅流す雪解水 　川口襄 　松の木に爪研ぐ猫や雪解風　 松井倫子 　雪解川村に夕べの鐘が鳴る　 戸栗末廣 　語部と歩く半日雪解光　山本耀子 　雪解けの浅間神社一の宮 　林いづみ 　雪解風爽やか冷えて頬過ぎる　アロマ 　木曽の子に岳八方の雪解…

　さみしいキリン雲の彼方に村が見え　 穴井太 天籟雑唱 　雁の列山脈切れし彼方より 　永田耕一郎 雪明 　夏来る回転寿司の彼方より 　櫂未知子 蒙古斑以後 　空間は世界をつつむ忘却か一本の樹の彼方なる青　 市原克敏 　彼方へと広がる大地青々と　アロマ 　九頭竜河口の彼方落日桐の花　 金子兜太 　弧を描く橋を彼方に夜釣の灯 　小川濤美子(風花) 　坑道の彼方炎帝の小ささよ 　有馬…