幼き日厨の横に山椒の木
急流のはじき出したる藻屑蟹 望月晴美 わがはいは四万十川の藻屑蟹 須佐薫子 世を憤るごと春雷の一打かな 西川みほ 春雷や門前町にうどん喰ぶ 倉橋房子 春雷をうつつに聞きて嵯峨泊り 稲次登美子 春雷の気配を山の稜線に 稲畑汀子 急ぎゆく村に春雷また鳴れり 保坂加津夫 春雷に駈け込む寺の大庇 三沢蘭 傘差して急な春雷逃れ…
急流のはじき出したる藻屑蟹 望月晴美 わがはいは四万十川の藻屑蟹 須佐薫子 世を憤るごと春雷の一打かな 西川みほ 春雷や門前町にうどん喰ぶ 倉橋房子 春雷をうつつに聞きて嵯峨泊り 稲次登美子 春雷の気配を山の稜線に 稲畑汀子 急ぎゆく村に春雷また鳴れり 保坂加津夫 春雷に駈け込む寺の大庇 三沢蘭 傘差して急な春雷逃れ…
寿司つくりありて妻ゐず軒若葉 村山古郷 寿司の桶いくつも干せる祭宿 稲垣康子 寿司もくひ妻の得し金減り易し 林田紀音夫 寿司を巻く無心の頭上紅葉どき 中山純子 寿司桶に酢の香の残る秋祭 吉田ひさ枝 バイキング穴子寿司母好むなり アロマ 寿司喰いねぇ江戸っ子好みの穴子寿司 高澤良一 暮津 寿司取つて店屋ものにも限度あり 安住敦 寿司食いに来て夏帽…
したたかに柿の葉鮨の締まりけり 長谷川櫂 古志 木桶に一杯生桜海老のチラシ アロマ 皿に盛る鰻茗荷の散らし寿司 アロマ 我老いて柿の葉鮓の物語 阿波野青畝 蓋とりて柿の葉鮓は築くごとし 皆吉爽雨 泉声 柿の葉鮓ほおばれば雨響くなり 高澤良一 ぱらりとせ 桶に漬け鰹の手捏ね寿司 アロマ 柿の葉鮨うす紅葉せる一葉かな 和田祥子 柿の葉鮨少しもみづ…