皿に盛る鰻茗荷の散らし寿司



 したたかに柿の葉鮨の締まりけり  長谷川櫂 古志

 木桶に一杯生桜海老のチラシ アロマ

 皿に盛る鰻茗荷の散らし寿司   アロマ

 我老いて柿の葉鮓の物語  阿波野青畝

 蓋とりて柿の葉鮓は築くごとし  皆吉爽雨 泉声

 柿の葉鮓ほおばれば雨響くなり  高澤良一 ぱらりとせ

 桶に漬け鰹の手捏ね寿司  アロマ

 柿の葉鮨うす紅葉せる一葉かな  和田祥子

 柿の葉鮨少しもみづる葉を以て  大橋敦子

 紅葉せり柿の葉鮓の柿の葉も  長谷川 櫂

 妻の恩師の恩柿の葉鮓膝に  大川幸子 『小春日和』

 震災忌柿の葉鮨を口にして  亭午