この度、入院・再手術の為、当分の間「趣味人倶楽部」をお休みさせていただきます。 今の所、どのくらいで復帰できるかは不明です。 再開できるようになりましたら再度お知らせいたします。 皆様には大変ご心配をおかけして申し訳ございません。(_ _) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　闌音

　 遠目にもすつきり見えてリラ咲けり 村山春子 　リラの花きのふと今日は違ふもの　 倉持梨恵 　ニュータウンどこも洋風リラ咲けり 　山片岡祥子 　リラの花豊か紫咲き匂う　　アロマ 　教会の鐘鳴り渡るリラの風 　内藤順子 　リラ咲いて白い花房樹を覆う　アロマ 　明方の雨をべールにリラにほふ 　丸田安子 　リラの花触れ行くたびに匂ひ立ち 　清部祥子 　リラ白し学問の…

作家、渡辺淳一の作品に「リラ冷えの街」と言うのがあります。 1980年の後半頃の作品で、札幌の街を「妖しくもロマンチックな街」として表現されて、人々にこの街を憧れの街として観させることに大きな役割を果たしました。 「リラ冷え」とは、この初夏の暖かくなる季節ながら、時として「霧が漂い、寒さが街を襲うさま」を言います。 5月はじめからのほぼひと月、この街の公園や庭庭に「リラの花」が咲き誇り…

　太湖なる巨きたそがれ青蓮田 　山田みづえ 手甲 　母の日のたそがれにゐるひとりかな　 赤井淳子 　麦笛に黄昏れてゆく岬かな　 中村白楊 　髪刈つて晩夏さとき身黄昏へ 　藤田湘子 　黄の太陽黄昏色の夕景に　　アロマ 　木苺にもう黄昏のきていたり 　中村裕子 　薔薇売に黄昏ながき五番街 　市ヶ谷洋子 　子らの声ビルの谷間の黄昏に　　アロマ 　颱風のなほ黄昏の中通る 　山口誓子 …

　リラ冷えや地下の茶房にランプの灯　 内山美江子 　コゝア喫む茶房二月の棕櫚のかげ 　岸風三楼 往来 　床下に鯉泳ぐ茶房グリーンパーク　　アロマ 　ペチカ燃ゆ根室の街の茶房かな 　東本礼子 　ボースンと云ふ名の茶房涼あらた　 山田桃晃 　黄落のころこそ森の喫茶店 　山岸治子 　花冷えの喫茶に旧き蓄音機 　杉山青風 　喫茶去の乙女の背丈涼しかり　 原裕 『王城句帖』 　喫茶店はオア…