よぎりしはしかと蜻蛉なりしこと 稲畑汀子 竹やぶの日向塩辛蜻蛉とぶ 大崎紀夫 蜻蛉を夕日に染めて母校かな 浜福恵 青空へ蜻蛉の翅ひかり透く 田中臥石 禅寺の裏に一匹赤蜻蛉 アロマ 大地震の前ぶれならむ蜻蛉涌く 志方章子 蜻蛉と共に湖畔を引返す 稲畑汀子 蜻蛉の消えたる空のはたと暮れ 今橋眞理子 風生れ蜻蛉の道出…
よく眠れた気がする 午睡といえど有難い 昼餉は冷凍チャーハンと法蓮草 一緒にチンする 冷水の黒ウーロン茶が美味しい とめどなく抜けゆく秋の色惜む 保坂加津夫 やまびこの秋の色して戻りけり 工藤進 山よりは野に来てをりぬ秋の色 松本治充 街路樹のささめき揺れる秋の色 長崎桂子 秋の色街行く人の衣装にも アロマ 通天閣見下す町に秋の色 …
いつも一人で赤とんぼ 種田山頭火 草木塔 ホバリング午後四時過ぎの赤蜻蛉 アロマ ホバリング草の上斜めに赤蜻蛉 アロマ 小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉 村上鬼城 屋久島や海より生るる赤とんぼ 秋篠光広 南米の第一日の赤蜻蛉 高野素十 明るきは石の表情赤とんぼ 後藤比奈夫 永遠が飛んで居るらし赤とんぼ 永田耕衣 赤とんぼ風の上とて揃ひをり 三橋敏…