2024年02月25日(日)16:24 会員以外にも公開 おじじ フリッチャイ指揮で聴くチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」 2022年6月以来の鑑賞。 第1楽章前半のアダージョでのフリッチャイの深みのある演奏は説得力十分だ。アレグロに入ってからの演奏は、さらに充実している。うねるような音楽の進行の中に、魂の叫びや悲しみが溢れるものの、押しつけがましさがない。解説書によれば、第1楽章の一部を再録音したいと考えていたフリッチャイの意思を尊重したため、フリッチャイの死去により、再録音が叶わぬままになっていたという。しかし、…
2024年02月09日(金)17:14 会員以外にも公開 おじじ ドヴォルザークの 交響曲第9番「新世界より」他をフリッチャイの指揮で聴く 2022年7月以来の鑑賞。 ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」。 比較的ゆったりとしたテンポだが、演奏には妥協を許さない厳しさがにじみ出る。美しい旋律でも甘さなどはない。おそらくは、フリッチャイの極めて高い集中力のもとでの演奏だったのだろう。そして、軽さなどは微塵もなく、喩えるなら、削り出された金属のブロックを手にした時の質感と、独特の重みのようなものがある。密度の濃い第1楽章だ。 …